第50回衆院選は27日、投開票される。選挙戦最終日の26日は、各候補者が最後のお願いに声をからした。立憲民主党の野田佳彦代表(67)も石川・能登での演説の後、裏金議員が立候補する選挙区を含む激戦の都内5か所に入り、自民批判を繰り広げた。
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野田氏は最後の最後まで「反裏金」を強調した。「私は公示の日からずっと裏金の問題を言っています。他の政策もいっぱいありますよ。だけど『信なくば立たず』。政治に対する信頼を取り戻さなかったら、政治家が何言っても信用されないんです!」。政権交代へ、マイクを持つ手には力が入った。
この日は朝から能登半島地震の被災地である石川・輪島市入り。その後、東京7区に戻り、都内の激戦区を奔走した。自民党が派閥裏金問題で非公認とした候補が代表を務める党支部に政党助成金2000万円を振り込んでいた問題を巡っては「裏、裏、裏。裏金に裏金隠しの解散に裏公認料」とここぞとばかりに批判。「自民党の過半数割れは間違いない。自公合わせても過半数割れになるよう最後まで諦めずに頑張っていきたい」と意気込んだ。
最後のお願いの地は裏金問題を受け、非公認となった下村博文氏(70)が立つ東京11区。小選挙区では9戦全勝「無敗の男」だが、立民優勢の情勢調査もある。野田氏は立民候補者の阿久津幸彦氏(68)とともに板橋区の東武大山駅前の商店街をゆうゆう練り歩き、“一押し”で締めくくった。(瀬戸 花音)