ススキそっくりで勘違い! 話題の植物に「えっ!?」「知らなかった」

中秋の名月にも添えられるススキは、秋の訪れを感じさせる植物の1つ。
風に穂が揺れる様子は、どこか風流ですよね。
そんなススキのことを、あなたは本当に理解できているでしょうか。
もしかしたら、あなたがススキだと思って愛でているものは、違う植物かもしれませんよ。
秋に穂の綿毛がフワフワになるのは、ススキばかりではありません。
実は、ススキと同じイネ科ススキ属のオギも、秋に種が付いた綿毛を飛ばすのです。
穂の見た目が、こんなにもススキと似ているため、人によっては見分けがつかないでしょう。
※写真はイメージ(オギ)
千葉県野田市のウェブサイトでは、オギとススキの違いを紹介。自生する場所や、生え方、穂などに注目すると、違いがあるといいます。
・水辺にごく普通に生え、長い地下茎をはりめぐらしながらどんどん増え、しばしば広域にわたる「オギ原」をつくります。オギはススキのようにこんもりとは茂らず、上に上にと茎が立ちあがり、背の高い草やぶを形成します。ただたびたび草刈りが行われる場所では、ススキと紛らわしい状態になることもあります。
・秋になると茎の先にススキに似た花の穂を出します。オギの茎は茎の先端近くにまで葉がつく傾向があります。穂は毛が多いものの、ススキのような芒はありません。タネが成熟すると穂の毛はふわふわになり、風に乗ってあちこち運ばれていきます。
野田市 ーより引用
オギは、水辺に生える場合が多いとのこと。
「川とススキの写真を撮ったつもりが『川とオギ』だった…」
そんなことも珍しくないかもしれません。
とはいえ、ススキとオギが隣り合って生える場合もあり、生育環境だけでは、素人目には見分けがつかないことも。
そんな時は、根元に注目!ススキは、まとまって生えて株を形成するため、見た目がこんもりとしているのが特徴です。
※写真はイメージ(ススキ)
また、茎の先は葉が少なくなっています。
一方、オギは1本ずつ生え、茎の先端付近まで葉が生えるとのこと。知っておけば、見分けやすくなりそうですね。
穂にも違いがあるため、自生しているススキやオギを発見したら、よく観察してみてください。
ススキの場合、穂を形成する『小穂(しょうすい)』をよく見ると、先端に糸のようなものがあるそうです。
※写真はイメージ(ススキの芒)
これは『芒(のぎ・のげ)』と呼ばれる突起物で、オギにはありません。
1つずつ特徴をチェックしていけば、間違えることが減りそうです!
実際、筆者が自宅近所の河原に生えている、ススキらしき植物の穂を確認したところ、『芒』が確認できず、オギだと判明して驚きました。
秋にススキとオギの違いが話題となり、初めて知った人たちの中には、筆者と同じく取り違えていた人もいる様子。衝撃を受けた人々は、SNSに次のようにコメントをしています。
・全部ススキだと思うじゃん…。40年、知らずに生きてきた。
・えっ!?勘違いしていたわ。衝撃や…。
・知らなかった。こういう豆知識、大好き。
・穂の、ふわふわ部分で見分けていました。自分はオギのほうが好き。
・お月見の時に飾ったやつ、オギだったかもしれないな…。
ススキとオギのどちらも、秋の景色に映えるもの。
違いをマスターして、両方の見頃を楽しみたいですね。
[文・構成/grape編集部]

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