特殊詐欺の被害が増加し続ける中、新潟市の園児たちが祖父母に詐欺被害防止のメッセージを送りました。被害防止への意識は高まったでしょうか。
【園児】
「きょうは来てくれてありがとう。おじいちゃん、おばあちゃん大好きだよ」
10月22日、新潟市南区の白根カトリックこども園で行われた祖父母参観。園児たちはこの日のために練習してきた組み体操や歌の成果を発表しました。
【記者リポート】
「堂々と発表を終えた園児たちは、もう一つやることがあるそうです」
ステージ前には警察官の姿が。園児たちが祖父母に呼びかけたのは、特殊詐欺被害の防止です。
【園児】
「おじいちゃん、おばあちゃん詐欺に気を付けてね」
新潟南署管内では今年8月末時点で特殊詐欺被害が12件発生。被害額は約5800万円にのぼっていて、被害に遭った人の半数が65歳以上の高齢者でした。
孫からの心のこもったメッセージはしっかりと祖父母に届いたようです。
【園児の祖父】
「年齢が上がるほど(詐欺への)対応が難しくなっていくが、十分に気を付けたい」
【園児の祖母】
「自分で気を付けようかなと思う」
【新潟南警察署 生活安全課 大橋裕哉 課長】
「家族の絆を深めることも特殊詐欺を防止する上で大切なこと」
警察は特殊詐欺に遭わないように不審な電話やインターネットでの投資勧誘などは警察や家族に相談するよう呼びかけています。