“鼻の捜査官”警察犬が訓練の成果発揮!鋭い臭覚で足跡たどる 飼育の難しさから嘱託警察犬減少も…「犬種問わず募集中」

警察学校で10月17日、行方不明者の捜索などで活躍する嘱託警察犬の審査会が開かれました。警察犬の嗅覚は圧巻の一言です!
【県警 滝沢依子 本部長】「皆様には愛犬とともに行方不明の捜索や広報活動など、昼夜を問わず出動していただき、心強く感じている」県警本部長の感謝の言葉で始まったのは…【記者リポート】「ひもにつながれた犬が野原を散歩する風景に見えますが、実は、かすかに残る匂いをたどって道に落とされたものを探す警察犬の審査が行われています」普段は家庭などで飼育され、行方不明者の捜索などの際に警察の依頼を受けて捜査に協力する嘱託警察犬の審査です。この日は、現役の警察犬を含む10匹が参加。もちろん審査するのは…【県警本部 鑑識課 江花敏郎 課長】「人間にはない匂いをかぎ分ける力」“鼻の捜査官”の異名を持つ警察犬は、人間の約3000倍~6000倍もの鋭い臭覚を持つ犬の中でも訓練を経て、さらに嗅覚が増しています。こちらは現役の嘱託警察犬「アモ」。【土田正一さん】「私の犬は自分を出す犬。(私が)手をケガしているのが伝わり、自分が自分がというのが出てしまって、きょうに影響してしまった」警察犬を育てて45年になる土田正一さんは、この日アモが挑戦した足跡追及審査をこう振り返ります。足跡追及審査とは、飼い主がかがせた匂いと同じ匂いがするコースをたどり、遺留品を探す審査。土田さんは厳しい評価でしたが、アモも地面に鼻を近づけながら懸命に匂いをたどり、コースを外れることなく無事に遺留品を発見していました。【土田正一さん】「いつでも出動できるように日頃の訓練を大事にして、ベストな状態、いつでも出られる状態をつくっていきたい」
今年は9月末までに行方不明者の捜索などで59件の出動があった警察犬。しかし、飼育の難しさなどから、県内に最大39匹いた嘱託警察犬が今年は8匹にまで減少しているのが現状です。【県警本部 鑑識課 江花敏郎 課長】「そういった事実は否めないところではあるが、県警では犬種を問わず、能力のある警察犬を募集しているので、もし興味のある方はぜひ鑑識までお問い合わせいただきたい」県警の江花鑑識課長は有事に役立つのは「優しさ」のある犬とも話しています。今回の審査で優しき心を持った新たな鼻の捜査官が誕生することに期待です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする