地元で愛される町中華 100品以上のメニューは25年間値上げせず でも「ちょっと限界…」止まらない物価高

食材の価格高騰が止まりません。25年間値上げをしていないという、名古屋の中華料理店を取材しました。
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豚骨や鶏ガラ、野菜や昆布などで煮込んだスープをベースに、オリジナルの餡をかけた「あんかけチャーハン(930円)」やプリプリのエビに濃厚な旨辛ソースが絡んだ「エビチリ(1980円)」など…100品以上のメニューを展開する、名古屋市中川区の中華料理店「相羽」。
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止まらない物価高にもかかわらず…(『相羽中島本店』奥田雅尚 店長)「25年間、値上げはしていません」下町で愛され続ける町中華として、これまで全メニュー値段は据え置き。しかし、ことしの止まらない食材の価格高騰には、頭を抱えています。
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(『中国料理 相羽』相羽濱蔵 代表)「ずっと値上げもしていなかったですけど、ちょっと限界のところまできています」中華に欠かせない「卵」「野菜」「米」などの仕入れ値が、通常よりも3割ほど高騰しているといいます。

(奥田店長)「食材としては『卵、野菜、エビ』とかも値上がりしていますよね。米の値上がりはだいぶ痛いですよやっぱり。注文される量が多いので」さらに、中華料理ならではの調理法が追い打ちをかけているそうで…
(奥田店長)「油も大量に使いますので、(仕入れ値は)倍ぐらいになっている。『青菜炒め』は油を多く使う」例えば、多いときは一日100皿注文が入る人気の「青菜炒め(750円)」。
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味の決め手は、2種類のにんにくの香りが際立つたっぷりのコーン油。1日に使う量は、なんと18リットル!1年半前と比べて、仕入れ値は2倍ほど高くなっているといいます。そして、主役の“ほうれん草”も2倍近く値上がり。たっぷりのゴマ油で香りを引き立て、秘伝のスープで仕上げます。
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25年間、値段も材料もボリュームもそのまま。もはや、ほとんど利益はないそうです。お客さんをがっかりさせたくないが、現実は厳しい…
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これまで価格を変えなかった店も、値上げに踏みきる決断に迫られています。(相羽代表)「ちょっと厳しいなと…。まだこれから(食材費は)上がる可能性もある。それに備えて、年内もしくは来年に、値上げの決断をしないといけないかな」

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