沖縄都市モノレール(那覇市)は11日、ゆいレールの旅客運賃の引き上げを沖縄総合事務局長に申請した。初乗りと各区間の運賃を20円ずつ引き上げる。認可が下りれば2025年2月に改定予定。運賃引き上げは消費税増税の影響を除いて11年2月以来、14年ぶり。
初乗り運賃を230円から250円に引き上げる。那覇空港駅から県庁前駅までは現行の270円から290円、てだこ浦西駅までは370円から390円に値上がりする。運賃改定率は6・8%。通勤、通学の定期の運賃は家計の負担を考慮して据え置く。
23年度の乗客数は、過去最多の1994万人。コロナ禍からの回復で観光客が増加し、27年度には2223万人の乗車を見込む。一方、コロナ禍の収益悪化などでモノ社の経営環境は厳しい。同社は「修繕費の増加や電力費の高騰、賃金上昇で経費が増え、自助努力だけでは運賃水準を維持できなくなった」と説明した。
運賃改定は4回目。11年2月に初期投資の返済に伴う経営悪化で運賃を初めて改定し、初乗り運賃が200円から220円となった。その後、消費税増税の影響で、14年4月と19年10月の2度にわたり区間運賃を最大10円ずつ値上げした。(政経部・大川藍)ゆいレール、運賃の値上げ申請 初乗り230円→250円、各区…の画像はこちら >>