特売肉を買ったら試してみて! ヨーグルトに漬けると? 「食感が違う」「まるで…」

そのまま調理すると硬い肉も、ヨーグルトに漬けると軟らかくなります。
何気なくこの方法を活用している人も、その仕組みまでは知らないのではないでしょうか。
『一般社団法人 日本乳業協会』の公式サイトからそのメカニズムを解説します。
『一般社団法人 日本乳業協会』によると、肉をヨーグルトに漬けるだけで軟らかくなるのは以下のような理由が考えられるそうです。
調理操作で肉を柔らかくするためワインを用いたり酢でマリネするのと同じように、pHを下げることによる保水効果によるものとされています。
一般社団法人 日本乳業協会 ーより引用
pHが下がることによって肉の性質が酸性に傾き、硬くなる原因の『筋原繊維タンパク質』というものが分解され、保水性が高まります。
保水性が高まると肉の旨みや柔らかさが保持されるため、よりおいしく味わうことができるのだそうです。
漬け込む時間の目安は30分以上を意識しましょう。休日に漬けておき、忙しい平日の夕飯に使うのもおすすめです。
ヨーグルトに漬け込む方法は、肉以外にもサケやブリのように食感が硬くなりがちな魚にも使えます。
食感が苦手で魚料理を避けていた人も、ヨーグルト漬けの魚を食べたら印象が変わるかもしれませんね。
※写真はイメージ
肉をヨーグルトに漬けることで生まれるメリットは、保水性だけではありません。さまざまな活用法とメリットを見てみましょう。
ヨーグルトに漬け込んだ肉は風味がまろやかになり、味わいに深みを与えます。
臭みを取る効果もあるため、魚の臭み取りやレバーの下処理などにも向いています。
乾物を水ではなくヨーグルトで戻す方法もあります。驚くかもしれませんが、ふっくら軟らかく戻るのだそうです。
さらに乾物を水で戻すと流れ出してしまうカリウムやビタミンなどの栄養素も、ヨーグルトごと調理すれば無駄なく摂ることができます。
オートミールをよく食べる人なら、前の晩にオートミールをヨーグルトに浸しておくのもおすすめです。
もっちりとした食感になることに加え、ヨーグルトの乳酸菌がオートミールの食物繊維と一緒になることで、お腹の調子をサポートしやすくなります。
肉、魚、乾物などヨーグルト漬けは幅広い料理に使えます。食感を軟らかくしたり、健康増進効果が期待できたりと、メリットも盛りだくさんです。
「手軽に軟らかいお肉を食べたい」「大容量のヨーグルトが余っている」。そんな時にはぜひヨーグルト漬けを試してみてください。
[文・構成/grape編集部]

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