店員「このカードをレジにお持ちください」 真相に「ハッとした」「頭よすぎる」

デジタル化が進むにつれて、どんどん便利になっていく現代社会。
例えば、通販サイトやメッセージアプリ、ゲームコンテンツなどで何かを購入するにも、さまざまな支払方法が選択できますよね。
しかし、便利な社会を利用してよからぬことを考える人が存在することも、忘れてはなりません。
ある日、福井県内にあるコンビニエンスストア(以下、コンビニ)に立ち寄った、ねこさば(@NekoSaba0530KK)さん。
ふと、プリペイドカード売り場の前を通りがかったところ、思わずこんなひと言を漏らしそうになったといいます。
「なんやこれ、どういうこと?」
目に飛び込んできたのは、ひときわ目立つデザインが施された『謎のカード』。
『未納料金・滞納料金支払いカード』と『パソコンウイルス除去費用支払いカード』の2種類があり、ほかのプリペイドカードと同様に、レジまでこのカードを持って行く必要があるようです。
ほとんどのコンビニにはプリペイドカードがありますが、こういったカードは目にすることがありません。ねこさばさんは違和感を覚え、Xに投稿することにしました。
ねこさばさんの疑問は、ネットの拡散力によって、またたく間に判明しました。
これは、福井県警越前署が管内のコンビニに設置している、詐欺防止を目的としたカードだったのです。
「未納料金が確認された」や「あなたのパソコンがウイルスに感染している」などのウソをつき、コンビニなどでプリペイドカードを購入させ、番号を要求して金銭を騙し取る詐欺が、近年報告されています。
本人がすっかりだまされてしまっても、このカードをレジに持って行けば、店員はすぐに詐欺だと気付けるはず。警察署に連絡し、事前に被害を防ぐことができるのです。
詐欺を防ぐアイディアに、福井県民を含む多くの人から絶賛の声が上がりました。
・福井県民ですが、自分もずっと「これは何?」と思っていたのでハッとしました!
・すごく頭がいい。だまされた人は冷静な状態じゃないから、周囲が気付かないとね。
・これぞまさに『最後の砦』。全国に広まるべき。
コンビニの店員が詐欺に気付いて通報し、警察署に表彰されるケースは、全国各地で報告されています。
こういった詐欺の被害者は、少なくありません。加齢によって判断力が鈍り、かつインターネットに疎い高齢者が、一般的に狙われやすいとされています。
個人に注意をうながすことも大事ですが、社会全体が意識することで、いざという時に助けられる環境を作っていきたいですね。
[文・構成/grape編集部]

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする