舞台劇で伝える“拉致問題” 横田めぐみさんと家族を描いた劇に中学生は…「若い世代が知ることで早い解決につながる」

10月7日、新潟県新発田市で北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんとその家族を描いた舞台劇の公演が開かれました。劇を見た中学生は一刻も早い拉致問題の解決を願っていました。

【舞台劇(めぐみさんの母・早紀江さん)】
「めぐみはまだ生きていると信じて戦ってまいります」

7日、新発田市民文化会館で行われた舞台劇「めぐみへの誓いー奪還ー」。

この舞台劇は、拉致問題の啓発を目的に政府などが主催していて、この日は地元の中学生や関係者約800人が訪れました。

【舞台劇(連れ去られためぐみさん)】
「助けて!お母さん助けて!帰して!おうちに帰して」

【舞台劇(めぐみさんの母・早紀江さん)】
「諦めちゃだめ。立ち上がって歩こう。めぐみちゃんは強いんだから」

中学1年生の時に下校途中で北朝鮮に拉致されためぐみさん。拉致から今年で47年が経ち、めぐみさんは10月5日に60歳の誕生日を迎えました。

2010年にめぐみさんを描いた舞台劇を企画した野伏翔監督は、舞台の稽古には生前、めぐみさんの父・滋さんも参加していたと話します。

【野伏翔 監督】
「舞台に込めた思いは、あくまでもその家族と本人の代弁者になる。本当は言いたいことを、僕らがこの舞台のセリフを通して伝えていければと思う」

めぐみさんが拉致された当時の状況や家族などの心境を描いた劇を見た中学生は…

【生徒】
「自分と近い年齢の方もそういう被害に遭ったと分かって、他人事とは思えない。今も帰りを待ち望んでいるご家族のことを、私たち若い世代がもっと知っていくことで、早い解決につながると思う」

この公演は今年度、新発田市を含め全国8カ所で開かれる予定です。

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