定員に空きがあるのに70人が不合格 2024年度の沖縄県立高入試 前年度比8人増

2024年度の沖縄県立高校入試で、定員に空きがあるのに不合格となる「定員内不合格」が70人だったことが分かった。23年度の62人から8人増えた。県立学校教育課は「横ばいが続いており、16年度の195人をピークに減少傾向」としている。3日の県議会代表質問で、半嶺満教育長が明らかにした。大田守氏(維新)への答弁。
県立高校入試では「選抜基準に達していない」などの理由で、定員に達していなくても学校の判断で不合格となる場合がある。中学卒業後に行き場のない若者を生む要因となっているとの指摘もある。
半嶺教育長は同日の県議会で「入学意思のある子どもたちへ学ぶ機会を提供していく」と述べた。
文科省は、高校入試の配慮に関する通知で定員内不合格について「直ちに否定されるものではない」としているが「学ぶ意欲のある生徒に、学びの場が確保されることは重要」としている。
県教育委員会は今年2月末、入学希望者の入学を可能な限り認めて、定員確保に努めるよう各高校へ通知した。(社会部・屋宜菜々子)定員に空きがあるのに70人が不合格 2024年度の沖縄県立高…の画像はこちら >>

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