【限定200本】ダイナースクラブ×永井酒造が手掛ける8万超の高級日本酒「水芭蕉 D’s Vintage」登場! どんなお酒なの?

ダイナースクラブカードを発行する三井住友トラストクラブと群馬県の酒蔵・永井酒造は、10月18日よりダイナースクラブ会員限定で「水芭蕉 D’s Vintage」(88,000円)の先行販売を開始。同商品は、ダイナースクラブ会員誌『シグネチャー』から購入できるほか、11月21日からは一般販売がスタートする。

それに伴い、9月30日にダイナースクラブ 銀座プレミアムラウンジにてお披露目会が開催された。コラボレーションの裏側をはじめ、食用米を使った「水芭蕉 D’s Vintage」を実際に試飲させてもらった。

美しい自然に囲まれた川場村を表現した1本
MIZUBASHO Artist Seriesから登場した「水芭蕉 D’s Vintage」は、今年の5月にダイナースクラブカードが立ち上げた「ふるさと ときめき プロジェクト」内の取り組みの一つとして造られた酒。

三井住友トラストクラブの代表取締役社長 五十嵐幸司氏は、本プロジェクトについて「どんな地域にも必ずそこでしか出会えない”ときめき”があります。ダイナースクラブが提案する全国各地の食や伝統行事の体験を通して、会員のみなさまがもう1つのふるさとを見つけるきっかけになれば」とした。

本コラボに関しては、「ダイナースクラブが進めているサステナブルな活動と、永井酒造の取り組みはとても親和性がある」と話し、続けて「私どもはこれからも、全国各地にいらっしゃる永井酒造さんのような素晴らしいパートナーとともに、本プロジェクトを盛り上げていきたい」と意気込んだ。

利根川源流域に位置する群馬県川場村で酒造りを行う永井酒造。同社の代表取締役 永井則吉氏は、水芭蕉 D’s Vintageを”唯一無二”をコンセプトに掲げて造った酒だとし、こだわりを次のように説明した。

「川場村を100パーセント表現するものを造りたい――。そこで、われわれが培ってきた技術をとことん凝縮し、複数年のお酒をブレンドする”アッサンブラージュ”という技法で造りました」

水芭蕉 D’s Vintageは、川場村のブランド米「雪ほたか」を100%使用して醸した日本酒。2015年から雪ほたかを使用して商品化しているというが、今回の水芭蕉 D’s Vintageは、過去に造ったそれらのヴィンテージ酒をアッサンブラージュさせて造っている。

また、雪ほたかは食用米であり、通常の酒造りで使用する”酒米”と比較して、粒が小さく固いため、味わいを引き出すのが非常に難しい。これに対し、永井氏は「食用米は水を吸い込むまでに時間がかかります。ですが、水を吸い始めると一気に吸い込むので、ずっと見張っていなければいけないのです。また、毎年米の性質が変わるので、それもまた難しいポイントですね」と、苦労を語った。

そんな経験と技術に裏打ちされた最高級の日本酒は、味だけでなくデザインにもこだわっている。

ラベルは女流水墨画家である蓮水氏が、繊細なタッチで水芭蕉を描いた。同氏は、「永井酒造様が大切にしている”水源の水”と、水墨画家として自然物をよく描くのですが、その”恵みの水”とがリンクしました。この作品は、水芭蕉がメインというよりは、それを生き生きとさせてくれる”水”に焦点を当てて描かせていただきました」と作品に込めた想いを話した。

また、MIZUBASHO Artist Seriesの一つである本商品は、売上の一部が尾瀬の環境保全活動資金として寄付される。地球温暖化が原因で、2005年に2万株あった尾瀬の国立公園にある水芭蕉の水草は2019年には500株にまで減少。この現状を知った同社は地元企業や高校とタッグを組み「尾瀬の水芭蕉プロジェクト」を立ち上げた。

永井酒造 取締役の永井松美氏は「ただ単にお酒を飲むだけでなく、日本の美しい原風景を守る、継承する。そして次世代の子どもたちを教育していくのがMIZUBASHO Artist Seriesです」とし、日本酒とは切っても切れない自然の重要性とその保護活動について話した。
食用米を使ったお酒の味は…?
それでは早速気になるお酒をいただいてみよう。

まずはラベルの美しさを愛で……その後、グラスに注がれた酒に視線を落とす。透き通ったクリアな色味はまるで美しい水源を彷彿(ほうふつ)とさせる。

洋ナシやマスカットのようなフルーティーな香りのお酒を口に含むと、優しく上品な甘さ、そして、心地よい酸が穏やかな余韻を演出。各要素が織りなす緻密な味わいは非常に秀逸だ。

なお、本商品には永井酒造の世界観を体験できる1日1組限定のテイスティングルーム、および醸造研究所「SHINKA~真価、進化、深化~」への招待状も同封されている。川場村の美しい田園風景を眺めながら酒を堪能できるというのだから、なんとも贅沢な一本ではないだろうか。

最後にこの酒の楽しみ方を問われると、代表取締役の永井氏は「昔を思い出し、未来を語りながら飲んでほしい。仲間や家族と一緒に団らんしながら、時間とお酒の変化を楽しんでもらえたら」と話した。

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