シンガポールの観光地に、旅客機「ボーイング737」の機首が、窓から飛び出している建物を発見しました。なぜここにあるのでしょうか。
シンガポールの観光地、セントーサ島に旅客機「ボーイング737」の機首部分が窓から飛び出した建物を発見しました。この737は、原寸大模型などではなく、実際に航空会社で使用されていた本物の旅客機です。
「おい! 建物に旅客機がぶっ刺さってるぞ!」驚愕設計のビルな…の画像はこちら >>キッザニア・シンガポール(乗りものニュース編集部撮影)。
この施設は、子供がさまざまな職業を体験できるテーマパーク「キッザニア」です。こういった施設は日本にもあり、たとえばキッザニア東京や同福岡ではANA(全日空)の塗装が施された737の実機の機首部分を展示しているほか、イオンモール幕張新都心(千葉県千葉市)に設置されている「カンドゥー」ではJAL(日本航空)機の模型を展示し、子どもたちがそのなかで航空業界の仕事を体験できるようになっています。
ただ、国内では「本物の旅客機が窓から外へ突き出ている」ダイナミックな展示方法を採用している施設は、まず見かけることはありません。2024年現在、この機体はマレーシア航空の塗装をまとっていますが、2016年のオープン時には中東・カタール航空の塗装でした。当時この実機展示は、職業体験テーマパークとしては世界初の試みだったそうです。その後、スポンサーがマレーシア航空へと変わったことで、現在の姿になっていると見られます。
なお、キッザニア・シンガポールでは、パイロットやCA(客室乗務員)の職業体験アトラクションにも対応しており、同施設のなかでは人気を博していると現地メディアなどでは報じられています。