対向車のライトで人が消える「蒸発現象」に注意! 日が短くなる時季にドライバーと歩行者が気を付けたいこと

これからの季節、車を運転する際に特に注意しなければいけないのが「蒸発現象」と「魔の時間」です。一体、どんなことに気を付けなければならないのでしょうか?
対向車のライトで人が消える「蒸発現象」に注意! 日が短くなる…の画像はこちら >>
24日、愛知県一宮市の大型ショッピングセンターでJAF愛知支部が行った交通安全教室。薄暗い屋内駐車場に止められた車の数十メートル先には色の違う三角コーンが並べられています。(報告:大野和之記者)「三角コーンが5本並べられているんですが、薄暗いと全く見えない状態です。ハイビームにしてみます。やっと5本の三角コーンが浮かび上がってきました」
CBC
薄暗い駐車場では、目の前にある三角コーンの中で見えにくいものが。車のライトをハイビームにすると白や黄色のコーンは見えてきました。しかし、黒や茶色のコーンは、ほとんど見えないままです。(参加者)「あまり見えない。ハイビームにしたときに、ちょっと見えるかなという程度」
CBC
また、別の実験映像では…。雨の中を走行する車の運転席からは、服の色によって歩行者の見え方が大きく変わります。白い服の人は62.9メートル手前で認識できましたが、黒い服の人は38.3メートル手前になって認識、ドライバーが認識する時間に大きく違いが現れることが分かりました。
CBC
また、夜間に外で運動する際にも着用する服の色には気を付けることが大事です。そもそも、秋から冬にかけては午後5時から7時の時間帯に交通事故の発生が多く「魔の時間」と呼ばれています。夏に比べると、この時季は日没が早くなり、日の入り前後の1時間は車から歩行者が見えにくくなる状況に。24日の一宮市での安全教室では、それに近い状態が再現されました。
CBC
(報告:大野和之記者)「人間の目で見ると、対向車のライトが眩しくて(横切っていく)歩行者の姿が消えてしまいますね」参加者は人が消える「蒸発現象」がおきることについても学びました。(参加者)「ライトの前に人が来ると完全に消えちゃう。非常に気を付けないといけない」(JAF愛知支部 広報担当 水野彩さん)「蒸発現象を防ぐことはできない。車がいたら歩行者は横断歩道に気を付けていただく。運転者の方も横断歩道があれば、事前に減速していただくことが大事」
CBC
では、歩行者側の注意点にはどんなことがあるのでしょうか?(JAF愛知支部 広報担当 水野彩さん)「歩行者の方は夕方に出歩く際には明るい服を着ていただいたりとか。反射材を身に付けていただきたい」全国の警察も歩行者は不用意に車の前を横断しないこと、夜間は反射材を身につけることなどが有効だと呼びかけます。「魔の時間」と「蒸発現象」、秋に潜む交通事故の危険には注意が必要です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする