斎藤元彦兵庫県知事、不信任案可決に「これからしっかり考える」…失職後の出直し返り咲きは2002年の田中康夫氏のみ

“パワハラ&いただき知事”として諸問題の渦中にある斎藤元彦兵庫県知事に対し、兵庫県公館で開かれた県本議会で19日、県議86人が不信任決議案を採決し、白票(賛成)86の満票で可決された。
斎藤知事は「県民や(関係者)の皆様に心から申し訳ない。私に責任がある」と県政に混乱を招いたことを謝罪した。
地方自治法によると、斎藤知事は10日以内に議会を解散しなければ失職する。今後は辞職、失職、議会解散の選択肢があるが、総務省によると知事に対する同案可決は1966年以降、これで5例目だが、過去に解散を選んだケースはない。
斎藤知事は「これからしっかり考える。重い判断になる」。選択内容や発表のタイミングについては「まさに今、可決したところなので…」と何度も繰り返した。
過去の不信任4例で、失職から出直し知事選に打って出て再選したのは2002年9月、長野県知事に返り咲いた作家・田中康夫氏ただ一人。「脱ダム宣言」などの公共事業の見直しが毛嫌いされて、県議会で不信任決議が可決されたが、出直し選は初当選時の約59万票を大きく上回る82万票を獲得。”ヤッシー革命”が再び注目を集めた。
斎藤知事も失職―出直し選の可能性もあるが、21年当選時に推薦した自民、維新が手を引いたことで、先行きは厳しい状況だ。

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