話題の建築家とともに、過去最大規模のリニューアルを進める松坂屋名古屋店。目指すのは何度も行きたくなる百貨店です。
ことし3月にスタートした、松坂屋名古屋店の過去最大規模の改装工事。11日、その全貌が明らかに。（大丸松坂屋百貨店 宗森耕二社長 11日の会見）「今後のさらなる100年を見据えて大規模な改装に取り組み、何度でも訪れたくなる百貨店を目指す」
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改装のデザイン担当は建築家の永山祐子さん。ドバイ万博の日本館や来年開催の大阪・関西万博のパビリオンなど、国内外の様々なビッグプロジェクトを手掛ける、いま最も注目を集める建築家のひとりです。
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CBCテレビは8月、永山さんに独占インタビュー。
（大石邦彦アンカーマン）「松坂屋はどんなイメージ？」
（永山さん）「百貨店の中では歴史がある。建物も部分的には100年くらいたっている。この仕事をするにあたっては松坂屋のいろいろな歴史、写真を見ながらイメージを膨らませた」
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永山さんがイメージしたのは、地域の「希望」としての松坂屋。そのイメージはデザインに！シャンデリアが象徴的な本館3階のブティック。そのほかのフロアも照明が特徴的で高級感あふれる空間に。
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今回の大規模改装では63億円を投じ、全館の約3分の1を一新。新規出店は89ブランドで、このうち東海3県初出店のブランドは49です。（永山さん）「松坂屋は一つの平面がすごく大きくて、最初来たとき迷いそうになった。エスカレーターがここにもあって、ここにあって…と。その問題解決から考えた」
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そこで、エスカレーターを中心にした「永山マジック」が…（永山さん）「今回、真鍮と銅を使って、それぞれのエリアを象徴的に表現している」
本館に2つあるエスカレーター。東側全てを真鍮で。一方、西側全てを銅で素材を統一します。
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（永山さん）「ここまでマテリアル（素材）に差をつければ、色が違うから違うエスカレーター、違うエリアなんだなと分かってくる。下に降りていくと、全部色を統一しているので、この場所はこの色というのが連続して縦につながっている」
この色分けで体感的に自分の位置が把握でき、ショッピングがさらにしやすくなるという永山さん。（永山さん）「若い世代の人たちが何となく来て楽しいというか、来ることを楽しんで習慣づいてもらえるといいな」
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（松坂屋名古屋店 齊藤毅店長）「ご来店いただく人が『好きだな』と思うものをたくさん見つけられると確信している。『もう一度来たい空間』と思っていただける」
【リニューアルオープン時期】2024年11月中旬：本館4階2024年11月下旬：本館3階/北館地下1階2024年12月中旬：本館5階(レディスファッション)/本館8階2025年春~夏：本館5階(こども服)/本館6階/本館7階/本館屋上2025年秋：北館6階（※変更になる可能性も）
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一番早くオープンする本館4階の婦人服売り場では、今が旬のファッションを発信。取り扱うブランドは、全て新規導入ブランドです。中には東海地区初登場のブランドも！その後、11月下旬に本館3階、12月中旬に本館5階がリニューアルし、屋上遊園は、来年春の予定です。また、百貨店の売り上げを見てみると、名古屋駅と栄エリアでは400億円近く差があります。
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名古屋駅では、ジェイアール名古屋タカシマヤとゲートタワーモールの売り上げを合わせると昨年度は約1940億円。一方、栄にある松坂屋名古屋店と名古屋PARCOの売り上げは、約1580億円でした。しかし、松坂屋名古屋店は今回のリニューアルにより、対象フロアでは42%の増収を予定しています。また「ザ・ランドマーク名古屋栄」という新しい高層ビルも開業し、この中の商業施設分も含めると2026年度以降の売り上げは約2000億円と、ほぼ並ぶことになります。
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その「ザ・ランドマーク名古屋栄」は41階建てで、栄エリアで最も高い建物になりますが、11日に進捗状況を見に行ってみると、2，3か月前の取材時には3階ほどしか完成していなかったものが、15階くらいまでできていました。次の100年を見据えて生まれ変わる、松坂屋名古屋店。第一期のリニューアルオープンはことし11月。その後、来年の秋にかけて順次オープンする予定です。 栄が変わり“名古屋の街”が変わっていきそうです。