自民党総裁選への出馬表明をした小泉進次郎元環境相が7日、東京・銀座四丁目交差点で表明後初の街頭演説を行い、5000人を超える聴衆が耳を傾けた。
照りつける太陽の下、手を振りながら登壇した小泉氏は「今日はこんなに暑い。気候変動も進んで、これだけ暑い夏にもなり、どうやったら次の世代により住みやすい、より環境の良い、そんな未来を残せるのか」と暑さに触れつつ、「今政治が変わらなかったら次の世代の子どもたちに間に合わない。その危機感が今、私がここに立っている大きな理由です」と訴えた。この日が出馬表明後初の街頭演説だったが、演説に力が入り、時折声が飛んでいた進次郎氏。「覚悟を決めて戦い、誰もが自分らしい生き方をできる国を作ります」と改めて宣言した。
国会議員の支持が分散し、票を上積みする上で党員・党友票を合わせた「地方票」が鍵を握る。党員票を巡って小泉氏の選対関係者は「他候補を意識せずにいかに小泉さんの政策や考え、魅力や人柄を多くの党員の皆さんに伝える活動をやっていく。これに尽きる」と話した。この日の銀座演説には多くの聴衆が集まり、ビルの中からも人が見守っていたが、一般聴衆への演説が党員票につながるかは不明という指摘について同関係者は「国民の皆さんに小泉さんの改革の重要性を知っていただくことが党員の皆さん方を動かすことにつながっていくと思っています」と答えた。