前澤友作氏、川村記念美術館の作品購入に意欲 「美術愛好家として協力したい」

DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)が移転や運営中止を検討するに当たり来年1月に休館すること受けて、同県出身の実業家、前澤友作氏は2日、X(旧ツイッター)の自身のアカウントで「美術愛好家として協力したい」と述べ、同館所蔵の作品購入に意欲を示した。
前澤氏は「DIC川村美術館の一時閉館は寂しいです」と同館の休館を惜しみ、「僕に何かできることがあれば美術愛好家として協力したいと思っています」とつづった。
その上で、「もしコレクションを売却するという方向なら、数々の名作が日本から出ないように、まずは日本の買い手にアプローチして欲しいな。僕も待ってます」と、作品の海外流出防止に意欲。その理由として「過去にバーネットニューマンの『アンナの光』が海外に出てしまったのはとても残念だったので」と、2013年に同館所蔵の名品が103億円で売却されたことに触れた。
18年に同館が日本画展示を終了した際、国重要文化財に指定されている長谷川等伯の「烏鷺図屏風」を購入したこともある前澤氏。同作品については修復作業などに約3年かけたことを明かし、「何らかの方法で皆様にも観ていただけるようにしたい」とした。

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