“無課金装備”で話題の銀メダル獲得・トルコ選手 射撃ポーズには理由があった…元警察官も「懐かしかった」

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日本時間7月30日に開催された、パリ五輪の混合エアピストルで銀メダルを獲得したトルコのユスフ・ディケッチ選手のカジュアルなスタイルが、Xで改めて注目を集めている。

ディケッチ選手は、7月30日に開催された10メートル混合エアピストルにシェワルウライダ・タルハン選手とともに出場し、銀メダルを獲得した。
通常、エアピストルの選手は耳を保護するイヤーマフや、照準を合わせやすくし体を斜めにしてもターゲットが見えやすくなる射撃用グラスフレームを装備するのが一般的だ。
ところが、ディケッチ選手はそれらを一切身に着けず、ユニフォームのTシャツ姿で、左手をズボンのポケットに入れてピストルを構えており、そのカジュアルなスタイルが話題に。

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まるで、アバターや装備に課金して有利に進めるゲームで何もアイテムを購入せず、無料の初期装備のままプレーするかのようなシンプルな姿が、Xで「無課金おじさん」「初期装備おじさん」「周りが重課金者だらけなのに無課金初期装備で勝ち上がったのかっこいい」などと話題に。
さらに、慣れたフォームでピストルを構えつつ、左手をポケットに入れている様子に「会場に紛れ込んだヒットマンに見えてしまう」「手練れヒットマン」「トルコがオリンピックにヒットマンを送り込んだ」といった声もあがった。

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現在51歳のディケッチ選手は、トルコの準軍事組織・ジャンダルマ(トルコ国家憲兵隊)の退役下士官で、階級は上級曹長との情報も。エアピストルでは、ヨーロッパ選手権や世界選手権で何度も優勝。オリンピックには2008年の北京大会から5大会連続で出場しているベテラン選手だ。
じつは、ピストルを撃つ際に片方の手をポケットに入れたり、ベルトに指をかけたりするスタイルは、射撃姿勢を安定させるためのもの。元警察官で作家の鷹見一幸氏は、「銃を持たない方の手をポケットに入れるスタイルは、基本の拳銃射撃ポーズ、として私の世代の警察官は叩き込まれている。片目をつぶらずに、効き目だけで狙うのも同じ。見ていて懐かしかった」と説明している。

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それでも、一見軽装に見えるスタイルでメダルを獲得した姿は、普段競技になじみがない人たちの目を引いたようで、「周りは何かしらつけてるのに何もつけないで銀メダルはかっこよすぎる」「めちゃくちゃかっこええ…かっこええオブかっこええやろあんなの…」とのコメントが。
リラックスしているかのような構えにも、「トルコのヒットマンかっこ良すぎる」「フォームがカッコ良すぎる。映画から出てきたんか」「映画に出てくるヒットマン感がすごくて好き」「いつものように引き金を引いている感が映画のヒットマンみたいでなんかかっこいい」との声も。
さらに、「一通りレベル上げも終えて初期装備で遊び回る上位プレイヤー」「ゲームでも一周まわって初期装備の凄腕プレイヤーが1番強い(笑)」と例える人も見受けられた。
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