千葉県、斑点米カメムシ大量発生 2年連続で注意報発令 米の品質低下懸念

千葉県農林総合研究センターは、稲のもみから養分を吸って黒く変色させ、米の品質を著しく低下させる「斑点米カメムシ類」が大量発生しているとして、注意報を出した。県内全域で例年よりも多く確認されており、農家には適切な薬剤散布などの対策を求めている。注意報の発令は2年連続。
同センターは、6月下旬から7月上旬に県内の水田70カ所で調査を実施。大型の斑点米カメムシ類は1カ所あたりの平均捕獲数が平年の約4・5倍の8・21匹と過去10年で最多だった。10日時点で千葉県のほか9県が注意報を出している。
斑点米カメムシ類は穂が出て間もないもみにとりつき汁を吸う。被害を受けた米には斑点ができ、一部が変色するなどして米の等級が低下する。
同センターの矢内浩二病害虫防除課長は「暖冬で越冬した個体が多かったのではないか」と分析する。また、カメムシは移動するため絶対数を減らすのが難しいという。対策については「自分の水田の状況を確認して適切な時期に薬剤散布などの防除をしてほしい」と話した。

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