ジメジメと蒸し暑く感じる、2024年7月現在。
湿度が高い夏の時期に悩まされるのがカビでしょう。特に浴室は、カビが発生しやすい高温多湿の条件がそろっているため、こまめに換気や掃除をしなければなりません。
水回りの住宅総合機器メーカーであるTOTO株式会社(以下、TOTO)のウェブサイトでは、浴室の誤った換気方法とカビ対策について、説明しています。
浴室でよく発生する、表面に水滴が付着する結露。結露と聞くと冬のイメージがありますが、夏の高湿度やクーラーの使用による、浴室と室内の温度差が大きくなることで、夏も結露が発生することがあります。
結露を放置するとカビが発生するため、換気扇を回して、換気することが大切です。しかし、TOTOのウェブサイトには、換気扇を使用する際の注意点が以下のように記載されています。
入浴しながらの換気扇のご使用はお控えください。
換気扇を作動させていると、天井付近で結露が発生しやすくなります。
TOTO株式会社 ーより引用
TOTOによると、結露の発生を防ぎたい時は、入浴中に換気扇を回さないほうがよいといいます。
入浴中は浴室内に水蒸気が充満しているため、換気扇を回すと、浴室の天井にある換気口に水蒸気が入り込み、結露が発生する原因となるそうです。
入浴後の換気については、以下のように記載しています。
換気を実施してください。
浴槽のお湯を溜めたままにする場合は、ふろふたを閉めておくと結露の発生を抑えられます。
入浴後に冷たいシャワーを浴室全体にかけて、室内の温度を下げてから換気をするとさらに効果的です。
TOTO株式会社 ーより引用
入浴後には、しっかりと換気するのが大切とのこと。
浴槽にお湯を溜めている場合はフタをして、入浴後に冷たいシャワーを浴室全体に掛けて、温度を下げてから換気すると、効果的だといいます。
カビや結露対策として、入浴中に換気扇を回すことは、かえって逆効果になる場合があるのですね。
ただし、浴室にこもった熱い水蒸気が苦手な人は、体調と相談しながら、換気扇を回して入浴してください。
浴室の結露が気になっていた人は、入浴中の換気扇の使用を控え、入浴後にしっかりと換気することを心がけましょう。
[文・構成/grape編集部]