みずほフィナンシャルグループは、金融経済教育の一環として、空想科学研究所とコラボレーションし、4月25日より、「空想金融教室プロジェクト」を開始した。
同プロジェクトは、高等学校での必修化など現代において必要不可欠となった「金融経済教育」を、より多くの人にわかりやすく、楽しみながら学んでもらうために立ち上げたプロジェクト。
が総合金融グループとして培ってきた金融知見やノウハウと、マンガやアニメ、ゲームなどの空想の世界を科学的に検証する空想科学研究所の発想力を組み合わせ、「さるかに合戦における、柿のタネとおにぎりの交換のリスクとリターンは?」「浦島太郎は、竜宮城に行く前に何をしていればお金が増えたのか?」など、子どもから大人まで親しまれているさまざまな話を「お金」という観点から再構成していく。
「さるかに合戦」は、サルに柿の実をぶつけられたカニが命を落とし、子ガニたちの無念を晴らすために、臼や蜂や栗や牛のフンがサルを懲らしめる、という物語。
ここで焦点を当てるのは、物語の冒頭で描かれるカニが持っていた「おにぎり」と、サルが持っていた「柿のタネ」の物々交換。おにぎりは明日には腐ってしまうかもしれないから、今が一番価値が高い。反対に、柿のタネは現時点ではほとんど無価値だけれど、遠い未来に価値が出る。果たして、この物々交換は〈みずほ〉の目にどのように映るのか? 〈みずほ〉が、現実的な「取引」に基づいて分析・解説する。
「浦島太郎」は、助けたカメに連れられて竜宮城に行き、3年遊んで帰ってきたら、地上では300年が経っていた…という物語。
もし太郎が銀行口座におカネを預けていたら、3年後に戻ってきたとき、その口座のおカネは300年分の利子がついて、たった3年で300年分の資産増になっているのではないでしょうか?海から戻った太郎としては、まさに濡れ手に粟な儲け話。この特異な設定を上手に活用すれば、太郎は206京2,272兆693億5,079万7,568円を手に入れ、地球最高のおカネ持ちになれる1? 〈みずほ〉が、様々な角度から資産を増やす方法を説明する。
「桃太郎」は、鬼を退治しに、家来と一緒に鬼ヶ島に向かう物語。しかし、はるばる鬼ヶ島まで行って命がけの戦いをするので、食費、旅費、武器などおカネも相当かかるはず。この「鬼退治の費用」を工面するには、鬼退治を一つの「事業」として融資してもらおうと考えた筆者。
しかし、事業計画書を見たみずほさんは、「鬼退治プロジェクト」のあらゆる欠陥を指摘。このままでは鬼退治が成り立たない、と思った矢先、〈みずほが提案したのは「鬼ヶ島のテーマパーク化」。桃太郎たちも、村の人も、鬼たちも、みんなが幸せになる一大プロジェクト。〈みずほ〉とともに夢が広がる事業計画を立てながら、融資について説明する。