【うるま】うるま市の平安座島サンゴ礁保全再生活動地域協議会は19日、平安座島沖合で、養殖したサンゴの観察会とモズク狩り体験のモニターツアーを一般ダイバー向けに開いた。参加したダイバー9人は、養殖したサンゴの成長を確認した他、つかみ取りしたモズクをみそ汁にして食べて、漁業と観光を組み合わせた体験ツアーを楽しんだ。
オニヒトデの食害、大規模な白化現象で減り続けるサンゴの再生に取り組む県事業の一環で、同協議会は昨年10月からサンゴの養殖を開始。島の現状を多くの人に知ってほしいという思いから、ダイバーにも参加を呼びかけて活動している。
今年1月のサンゴの定着率は96%で、今回はやや白化したり波に流されたりした影響で90~85%と微減した。モズク狩り体験もして、ダイバーは海から出た後に新鮮なモズクをみそ汁にして味わった。モズクはキロ単価200円で販売した。
一般ダイバーとして参加した岩間昭男さん(55)=那覇市=は「養殖されたばかりの小さなサンゴはかわいかった。今後も無事に成長してほしい。新鮮でぬめりのあるモズクは初めて食べた。最高のツアーだった」と満足げ。玉榮將幸会長は「観光と漁業を組み合わせているのがいい。お土産にモズクを購入してもらい、地域の産業活性化にもつながる」と意義を語った。(中部報道部・又吉朝香)