任期満了に伴う茂原市長選は21日投開票され、無所属新人で元県議の市原淳氏(47)が、無所属現職の田中豊彦氏(71)=4期=を破り、初当選を果たした。
市原氏は、これまでの市の水害対策を批判し「新しい茂原市にしなければ、どんどん衰退する」と市政の刷新を主張。自民党の石井準一参院議員らが支援し、選挙期間中は同党の石破茂衆院議員も応援に駆け付けた。
陣営は「投票率を上げることが勝利の道」とみて選挙戦を展開。若さもアピールし、保守層に加え浮動票の取り込みを図った。
田中氏は、市の財政再建に取り組んだ実績を強調。従来の支持層を中心に票固めに注力した。連合千葉の推薦も受け、「市民党」を掲げて浸透を目指したが、かじ取りの継続はならず。
投票率は46・92%。新型コロナ禍の緊急事態宣言下で行われ過去最低だった2020年の前回市長選の37・34%を9・58ポイント上回った。当日有権者数は7万3680人(男3万6291人、女3万7389人)。