コロナ禍をきっかけに、ほとんどのお店でアルコール除菌液を常備するようになりました。
店舗だけではなく、一般家庭でも感染予防でアルコール除菌液のボトルは、すっかりおなじみの物となっています。
では、あなたはアルコール除菌液の正しい使い方をご存じでしょうか。
除菌用アルコールなど衛生管理のための製品を開発・販売する、セッツ株式会社(以下、セッツ)に正しい使い方を聞きました。
アルコール除菌液の効果的な使い方や注意点を聞いたところ、このような回答がありました。
手が乾いた状態、あるいは水気をよく拭き取った状態で、アルコール除菌液を手が十分に濡れるくらい付けてください。
その後、アルコールが乾くまで、手の平同士、手の平と指先、手の甲と手の平、指と指の間などをこすり合わせます。
自動で噴霧されるディスペンサーを使う場合は、指先を軽く曲げて上に向けると、指先が濡れて効果的です。
手が濡れた状態でアルコール除菌液を付けると、主成分のアルコールが薄まり、十分な効果が得られない場合があります。
手が濡れた状態でアルコール除菌液を使うと薄まるので、水気をよく切って、手が十分濡れるぐらい付けるのが正しい使い方です。
ちなみに、厚生労働省によると、2024年6月までは特例措置として、60vol%以上の高濃度アルコールを消毒用アルコールの代替品として、手指消毒に使用可能とのこと。
2024年7月1日以降は、手指消毒には消毒用アルコールを使用する必要があるといいます。
※写真はイメージ
アルコール除菌液を拭き掃除に使う人もいるでしょう。ポイントや注意点を聞いてみました。
アルコール除菌液を拭き掃除に使う時は、清潔な乾いた布を用います。除菌した後に、水気を含んだ布で拭く必要はありません。
また、アルコール除菌液も水分を含んでいるため、水気を含んだ布で拭くと、乾きにくくなる場合があります。
除菌液を清潔な乾いた布に吹き付けるなどして、浸み込ませてから使うと、液がほかの場所に飛び散らずに拭き取ることができます。
ただし、傷が付きやすい素材に対しては、力を加減したり、柔らかい布を用いたりするなどの注意が必要です。
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また、吹き付けた除菌液は、乾かしてから拭くべきか、それとも濡れた状態で拭くべきでしょうか。
除菌目的の場合は、そのまま自然乾燥させても構いませんが、吹き付けた時に濡れる部分にムラができることがあるため、全体が濡れるように拭き伸ばして自然乾燥させると効果的です。
洗浄目的の場合は、そのまま乾かしてしまうと汚れも残ったままになるので、濡れた状態で、乾いた布で拭き取ります。
コロナ禍をきっかけに家庭でもよく使われるようになったアルコール除菌液。中には「手がスッとする感覚がいい」という人もいるようです。
アルコール除菌液を利用する際には、セッツのアドバイスを参考に正しい使い方をしてください。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]