柏崎刈羽原発7号機で4月に始まった原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷」。作業は機器の不具合で一時中断されていましたが17日夜に再開され、18日、その様子が公開されました。
【記者リポート】
「7号機の原子炉建屋内です。右手に見えるのが、使用済み燃料プール。ここから左手の原子炉へと核燃料を移す作業が、まさに今行われています」
18日、報道陣に公開されたのは、柏崎刈羽原発7号機で行われている原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷」の作業現場です。
【柏崎刈羽原発 菊川浩ユニット所長】
「燃料自体に刻印があって番号がある。ここの燃料をこのロケーションに持っていく。これは自動でやっているが、システムだけではなくて、人間の目でもちゃんと計画通り入っているかというのを作業員が見ていて緊張はしていると思う。だから結構、交代の頻度も多い」
再稼働に必要な検査の一環として、原子力規制委員会からの承認を受け、4月15日に始まった燃料装荷。
燃料プールに保管されている872本の核燃料を24時間体制で原子炉に移し変えるもので、その後、核燃料が入った状態の原子炉を非常時に緊急停止させたり、冷却したりする設備などの性能を検査します。しかし…
17日朝には制御棒1本分のブレーカーが落ちていることが確認され、原因調査のため作業を中断。
その後ブレーカーを取り替え、動作に異常がないことを確認したとして17日夜に作業を再開していますが、トラブルの原因はまだわかっていません。
【柏崎刈羽原発 菊川浩ユニット所長】
「同じ事象が起こらないかどうかというのはやってみないとわからないので、一歩一歩、着実に物の状態は見ていきたいと思っている」
一方、再稼働には地元の同意を得る必要がありますが、その目処は立っていません。
【柏崎刈羽原発 菊川浩ユニット所長】
「やらなくてはいけないような確認作業というのはまだまだいっぱい残っているので、今やれることをしっかりやっていきたいなと思っている」
燃料装荷は早ければ2週間ほどで完了する見込みです。