桜咲く新潟県佐渡市相川地区の小田集落で4月15日、「小田まつり」が行われました。
ひょっとこが獅子を挑発するササラに、鈴と刀を持った男性が対角線上に入れ替わりながら舞い踊る“四つ切り舞”。
そして、ひょっとことオカメの夫婦が天狗に邪魔をされながら麦をまく“麦まき”など、ユーモアあふれる芸能が特徴の祭りですが、ここで20数年ぶりに披露されたのが…
勢いよく棒を回し迫る男をもう1人が封じて、地域全体の安全と繁栄を願う“棒術”です。
【棒術を演じた稲場誠さん】
「何十年ぶりかに踊ったけど一瞬だった」
1分にも満たない芸能に観客からはアンコールの声が!
【棒術を演じた竹内正則さん】
「アンコールは聞いていなかったのでびっくりした」
【棒術を演じた稲場誠さん】
「うれしいというか晴れ晴れしたような。これで小田の芸が全部揃った」
アンコールにも応じ、観客は大盛り上がりの様子。
【訪れた人】
「よそのお祭りと違って、ユーモアたっぷりの踊りというか。奉納芸があって、ただただ、びっくりしている」
伝統芸能の継承に少子高齢化という課題が立ちはだかる中、棒術の復活が島を勇気づけています。