「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティングは、「アイドルの推し活に関する調査」結果を3月27日に発表した。同調査は、 2024年2月5日~2月6日の期間、国内在住10~60代の推し活経験者2,000人を対象に、インターネットを用いて行われた。
過去および現在の推しについて聴取したところ、「アイドル」がトップ、次いで「ミュージシャン/バンド」「キャラクター」「スポーツチーム」「俳優」が続いた。TOP5までは過去も現在も同順位となり、アイドルの推し活経験者が最も多いことがわかった。
過去または現在の推しが「アイドル」と回答した人を対象に、推しアイドルのジャンルを聴取したところ「J-POP男性アイドル」が46.0%でトップ、次いで「J-POP女性アイドル」が34.0%だった。また、現在の推しアイドル名の自由回答では「Snow Man」が1位だった。J-POPアイドルグループが上位9位までに8組ランクインしている。
推しが広告に起用されている商品の購入経験を、アイドル推しと全体で比較した。アイドル推しでは「特になし」が全体より9.6ポイント低く、購買経験が多いことがわかった。購入した商品は「スイーツ・お菓子」「化粧品・美容商品」が上位となった。
推しているアイドルのジャンル別で、推しが広告に起用されている商品の購入経験を見ると、「スイーツ・お菓子」においてJ-POP男性アイドルが28.5%でトップだった。「化粧品・美容商品」においてはK-POP女性アイドルが37.0%で最も高く、次いでK-POP男性アイドルが30.0%で続いた。
音楽CDを購入する理由をアイドル推しと全体で比較したところ、アイドル推しの方が「特典グッズや限定版アイテムを求めるため」「イベント参加特典を得るため」「推しの売上ランキングを支えるため」について、それぞれ7ポイント以上高かった。
推しているアイドルのジャンル別で見ると、K-POP男女アイドルの推し活層において、「イベント参加特典を得るため」「推しの売上ランキングを支えるため」が、他のアイドル推しよりも高いことが読み取れる。
Ponta会員1億人超に類似度スコアを付与し、アンケートデータを基に拡大推計を実施した。その結果、アイドル推し(スコア50%以上の会員)は約4,440万人と想定され、うち男性30代が10.6%と最も多い。職業別で、Ponta会員全体と比べてハイスコア者の構成割合が多いのは「学生」で13%(全体+4ポイント)だった。
また、LMが提供する価値観マーケティング支援サービスPERSONA+を用いて「アイドル推し」が持つ価値観を分析すると、「我が道を行く自己陶酔タイプ」で、“自分の好きなことに没頭し、自分の時間を楽しむ凝り性。努力を惜しまず、時間やお金もかける”層が多いという結果となった。