奨学金を全額代理返済 千葉市教委、教員確保で

千葉市教委は29日、質の高い教員を確保するため新年度から「教員奨学金返還サポート制度」を始めると発表した。市立小学校などの教諭に採用した大学生や短期大学生の奨学金全額の返済を肩代わりする。
市教委教育職員課によると、対象の奨学金は成績優秀者が受ける日本学生支援機構の第一種奨学金。新年度から2029年度までに市立小・中学校と特別支援学校に新規採用された教諭を対象者とした。市が代理で同機構に全額を直接返還する方法を用いる予定で、補助金を確実に返還に充てることができる。補助は返還が実質的に始まる採用2年目から10年間。
新年度は対象となる全員を支援し、20人程度を見込む。25年度以降は学生のうちに事前申請を行い、審査を通過する必要がある。
同課は「多くの優秀な学生に千葉市の教諭を目指してほしい。質の高い教諭の確保は子どもたちのためにもなる」と期待している。
県教委も同様の支援制度を新年度から始める。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする