ギャンブルの借金逃れで「誘拐」偽装した男 おばから「身代金」…の画像はこちら >>
ギャンブルで借金を作り、誘拐を偽装して金銭をだまし取ろうとした男が起訴された。身代金として、おばに63万円を要求していたという。『The Independent』『Yahoo News』が伝えた。
中国籍のリュー・チャングジーアン(33)という男が、ギャンブルで作った借金の返済のため誘拐を偽装し、起訴された。
警察によると、リューは1日にシンガポールへ観光ビザで入国し、6日に出国する予定だったが、6日を過ぎてもシンガポールに滞在。その間に、2万シンガポールドル(約224万円)から3万シンガポールドル(約336万円)の借金を重ねていたことが、調査で明らかになった。
また裁判所によると、リューは7日と8日の2日間、シンガポールで人気トップ5に数えられるマリーナベイ・サンズ・カジノに訪れていた。そして、そこから中国に住むおばに向け、自身の誘拐を装ったメッセージを送信していたと見られている。
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9日、おばのWeChatに、見知らぬ人物からメッセージが届いた。そこには「リューさんが誘拐され、解放するために身代金3万元(約63万円)を要求されている」という内容が記されていた。証拠として、本人の渡航証明も添付されていたと伝えられている。
おばはリューの父親に連絡し、父親からシンガポール警察に通報が入ったという。警察はリューの捜索を開始し、通報から3時間後にマリーナベイエリアで身柄を確保した。
警察の所見では偽装の確証がなかったため、身代金の受け渡しが行われなかったことを確認すると、リューは携帯電話を没収され、詳しい捜査に持ち越されたと見られる。
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リューは無罪を主張しており、次回の公判に出廷する予定だという。不正行為未遂で有罪判決を受けた場合、最長10年の懲役または罰金が科せられる可能性があると伝えられている。
シンガポールの警察当局は人々に対し、特に海外から発信される「+」から始まるような電話番号の相手からメッセージを受信した場合には、予防措置を講じるよう勧告している。
知らない発信者からの指示を無視することを推奨しているが、発信者の身元が疑わしい場合は資金を送金しないこと、行動する前に信頼できる友人や親戚に相談するなどの対策を取るようにと、注意喚起している。