動物保護施設ではすぐに里親が決まる保護犬もいれば、なかなか家族と巡り合えない犬もいます。
アメリカのテキサス州にある『オースティン・ペッツ・アライブ!』で暮らすベルーガくんは、後者でした。
2022年に保護されたベルーガくんは高齢のため関節炎を患っており、視力や聴力にも加齢の影響が出ているとのこと。
それが理由で養子縁組の機会に恵まれなかったといいます。
2024年3月、そんなベルーガくんに待ちに待った運命の出会いが訪れます。
ついに里親が決まったのです!
里親になったのは75歳のジャネットさん。ジャネットさんは最近、2匹の高齢の愛犬たちを亡くしたのだそう。
彼女は、家族を必要としているシニア犬を家に迎え入れる準備ができていました。
ジャネットさんが求めていたのは元気いっぱいの若い犬ではなく、ゆったりとしたペースでともに生活ができる高齢犬。
それはまさに、ベルーガくんが求めていた理想の家庭だったのです!
こうしてベルーガくんはシェルターで700日間も過ごした後、ついに念願の家族を手に入れました。
Austin Pets Alive!(@austinpetsalive)がシェアした投稿
ジャネットさんはベルーガくんを、くっついたら離れないマジックテープを意味する『ベルクロ』と命名。
なぜならベルクロくんが1日中、ジャネットさんにくっついて離れないからです。
ゆったりとしたペースで庭を駆け回るジャネットさんとベルクロくんはとても楽しそう。
ベルクロくんはついに自分に家族ができたことが分かっているのでしょう。
『オースティン・ペッツ・アライブ!』が公開したこの動画には、70万件近い『いいね』が集まりました。
・スローな全力疾走が愛おしい!
・私には幼い子供と子犬が楽しんでいるように見える。
・なんて優しい女性とかわいらしい犬なんだろう。お互いを見つけられてよかったね。
・感動して涙が出た!ベルクロくん、永遠の家族と幸せに過ごすんだよ。
ジャネットさんは「高齢の犬は若い犬と同じように、いやそれ以上に愛に応えてくれます。ベルクロが私を養子縁組しました。彼が私を選んだのよ」と語ったそうです。
『オースティン・ペッツ・アライブ!』はジャネットさんとベルクロくんのストーリーが広まることで、健康上の問題を抱える犬や高齢犬の里親になる人が増えてほしいと願っているといいます。
幸せそうなジャネットさんとベルクロくんの姿は、きっと多くの人たちにシニア犬と暮らす喜びを伝えてくれたことでしょう。
[文・構成/grape編集部]