ネクストレベルが運営する「マッチングアプリ大学」は、マッチングアプリの検索条件の中でも「年収」にフォーカスした調査結果を3月21日に発表した。同調査は、2024年1月29日～2月4日の期間、マッチングアプリの利用経験がある18～59歳の未婚男女315人を対象にインターネットを用いて行われた。
マッチングアプリで相手を探す際に、「年収」を条件に設定する人はどのくらいいるのか調査したところ、男性が約3割・女性は約5割という結果になった。
男性の理由として、「ちゃんと仕事をしているかどうか知りたい」と「金銭感覚が合うか知りたい」が同率で1位となった。女性の意見も同じく「ちゃんと仕事をしているかどうか知りたい」が1位に。
婚活目的でマッチングアプリを利用している男性の半数が、「相手の年収を設定する」と回答。恋人探しの場合は約3割、友達探しなどの目的でマッチングアプリを利用する人は約2割程度が「年収」を設定している。
女性も同じく、マッチングアプリの利用目的が婚活の場合は、半数が「年収を設定する」と回答。恋人探しが目的の人は47.4%、友達探しでは40.3%が「年収」を設定している。
相手に求める「年収」の金額を男女別に見てみると、男性は4割以上が「300～399万円」と回答し、最多となった。2位は「200～299万円」、3位は「400～499万円」と続き、「200～499万円」の合計が83.8%を占めた。
300万円台を求める男性は「一定収入があった方が生活が安定する」、200万円台では「自分の収入とのバランス」、400万円台では「金銭感覚が同じ」という意見が多く見られたという。同調査では「トータルでいうと、自分の年収と同レベルの年収を相手にも求める傾向がある」と推察している。
一方、女性は26.3%が「自分より高ければいくらでもOK」と回答。具体的な金額で最も多かったのは「400～499万円」、次いで「500～599万円」、「300～399万円」の順になったが、男性の分布と比較すると希望する額にばらつきが見られた。中には「1200万円以上」で設定する人も。
女性の中で比較的高めの年収を設定している人は、マッチングアプリで婚活・本気のお付き合いができるパートナーを探している傾向があるという。
希望しない「年収」の人からアプローチが来た場合、男性は半数以上の53.3%が「返信やリアクションをする」と回答。女性も同じく「返信やリアクションをする」が1位で39.8％だった。
また、「スルーする」と回答した割合を見ると、男性が6.7%に対し、女性は2.5倍以上の17.3%と違う傾向が見られた。これらの結果から、「年収」に関しては男性よりも女性の方がシビアに捉えているという。
また、今回の調査では、男性72.1%、女性51.5%がマッチングアプリで「年収」を設定しないと回答。理由として、男女ともに「幅広くいろいろな人と出会いたいから」が最多となった。男性の2位・女性の3位では「相手の年収に興味がない」、男性の3位・女性の2位には「マッチングアプリの登録年収は正しいとは限らない」と、TOP3は男女ともに同じ項目がランクインした。