「レベルを下げずに間口を広げる」技術系職員の人手不足に悩む沖縄県 採用試験に特別枠 2次試験は面接のみに

沖縄県人事委員会事務局は7日、2024年度の県職員採用試験について、技術系専門職の上級試験の一部で「特別枠」を創設すると発表した。従来の上級試験を引き続き実施。特別枠で教養試験を民間の「SCOA」(基礎能力検査)に置き換え、2次試験を面接のみに簡略化することで、受験者の増加を目指す。

対象は「電気」「土木」「建築」「農業土木」の4区分。専門職の中で特に採用者の確保に苦慮し、22年度は計36人の採用を予定したが、18人にとどまった。
人事委の担当者によると、教養試験の出題範囲が広く、特に理系の受験者には、専門外の対策が必要で応募のハードルになっているという。
担当者は、専門試験を従来通り実施するため「レベルを下げるわけではない」と説明。「間口を広げる」と説明した。
24年度の上級試験は6月16日で、特別枠は約3カ月後の9月29日の予定。25年度以降は時期を早め、4月に実施することも検討しているという。(政経部・仲村時宇ラ)「レベルを下げずに間口を広げる」技術系職員の人手不足に悩む沖…の画像はこちら >>

2024年度の県職員技術系区分試験方法

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