【秋葉原】「肉の万世」本店ビルが3月末全閉店、告知ポスターの“仕掛け”に気づき涙するファンも…

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東京・秋葉原のシンボルである肉料理レストランビル「万世本店ビル」が3月31日をもって全店閉店することを20日に発表。アキバファンたちに衝撃を与える中、同社が掲出した掲示物に「いかにも秋葉原らしい」と支持を受けている。
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東日本エリアに店舗展開する肉料理レストラン「肉の万世」の本店、さらには運営会社である株式会社万世が入る万世本店ビル。
1991年に完成した同ビルは、「肉の万世」に加え、鉄板焼、すきやき、しゃぶしゃぶ、焼肉、ステーキ、とんかつ、豚肉を揚げた「パーコー麺」専門店が地上10階、地下1階にひしめきあい、通称“肉ビル”として愛され続けてきた。
しかし、新型コロナウイルスによる影響で近年は営業フロアを縮小。2021年9月にはビル売却が各社に報じられ、その後の展開が注目されていた。

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この日、「33年間のご愛顧ありがとうございました」と公式HP上で発表した万世。
残っていた3階レストランは3月20日閉店、4階レストラン、ならびに1階のコンビニ、パーコー麺専門店は3月31日閉店と説明した上で、同月25日には万世本店ビルからほど近い秋葉原電気街エリアに「肉の万世アキバプレイス店」(写真)をオープンすることを発表した。
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注目されたのは、万世ビルに掲出された閉店メッセージ。マスコットキャラであるモーちゃん、ブーちゃんのイラストと共に、
いろいろな思い出のある万世本店ビル。まんせい肉ビルは歴史を閉じますがまたもーちゃんぶーちゃんと帰ってきます。でんき街とともに75年これからも頑張ります。あきはばらには肉の万世があるリッチな気分で万かつサンド、ハンバーグがんばった自分へのご褒美やお祝いとともに思い出に残るレストラン。これからもうしのマークの肉の万世にいらっしゃいまんせい。
と、つづられているが、文頭一行目を「縦読み」(※写真赤枠は編集部で追記したもの)すると“いままでありがとう”のハートフルな裏メッセージが。
ポスターを見て、ネットでは「縦読みの挨拶文はアキバらしい」「朝から泣いた」「シャレが効いてる」と称賛の声が上がっている。

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この縦読みメッセージは、かつて秋葉原の昭和通り口で起きたマクドナルドとバーガーキングによるバーガー戦争を思い起こさせる。
2020年1月、マクドナルド秋葉原昭和通り口店がビル建て替えに伴い一時退店した際、縦読みで「私たちの勝チ」と読めるポスターを掲出し“勝利宣言”したのが2軒隣のバーガーキング。
しかし2022年3月、マクドナルドが店舗規模を拡大し同地に再オープンする。するとバーガーキングは「店のデカさよりだいじなこと」と縦読みできるポスターを貼り出し、再び挑戦状を叩きつけた。バーガーキングは当時、「これまでたがいに切磋琢磨してきたライバルであるお店へ、敬意を込めてのエール」とsirabee編集部の取材に回答しており、いかにもアキバらしい愛を込めたネタだったのである。

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キモカメコ佐藤:1982年東京生まれ。『sirabee』編集部取材担当デスク。
中学1年で物理部に入部して以降秋葉原に通い、大学卒業後は出版社経て2012年より秋葉原の情報マガジン『ラジ館』(後に『1UP』へ名称変更)編集記者。秋葉原の100店舗以上を取材し、『ねとらぼ』経て現職。コスプレ、メイドといったオタクジャンル、アキバカルチャーからスポーツまで精力的に取材しつつ、中年独身ひとり暮らしを謳歌する。

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