食卓に欠かせない調味料の油ですが、普段はどのように保存していますか。特に開栓後は密閉状態ではなくなるため、鮮度や衛生面などが気になります。開栓後の油の使用期限はどれくらいなのでしょうか。
油メーカー・キッコーマンの公式サイトで回答していますが、容器の種類によって異なっているようです。
・ペットボトル、びん:冷蔵庫(4℃)で約1ヵ月
・やわらか密封ボトル:常温で約90日間 ※製品によって異なる
・密封ecoボトル(材質:PET):常温で約120日間 ※製品によって異なる
なお、こちらはあくまで目安になります。製品や保存環境によって異なる場合があるため、必ず状態を確認しながら使いましょう。特に以下の点には注意が必要です。
容器がペットボトルやびんのしょうゆは、一度開栓して空気に触れると、色は黒くなり風味も落ちますので、冷蔵庫での保管をお勧めしています。
キッコーマン ーより引用
油はもともと黒いと思うかもしれませんが、実際は真っ黒ではありません。しかし、開栓後は空気に触れると黒さが増してしまうのだそう。さらに風味が落ちるともなれば、料理の味わいも変わってしまいます。
キッコーマンが勧める通り、ペットボトルやびんの場合は冷蔵庫で保管したほうがよさそうですね。
人によっては賞味期限内に使い切れず、困っているかもしれません。冷蔵庫を使っても間に合わないのなら、いっそ冷凍庫で…と思う人もいるでしょう。となると、「使う時の解凍方法は?」と考えるのも当然です。
しかし、油に関しては解凍方法について悩む必要はありません。一般的な家庭用の冷凍庫では油は凍らないためです。
油はマイナス60℃まで凍らないという驚きの性質を持っています。凍らないわけではありませんが、凍る温度があまりにも低いため、一般家庭の冷凍庫では到底凍結させることはできないでしょう。
「長く保存したいものは冷凍保存」と考える気持ちも分かりますが、油に限っては向いていないようです。
キッコーマンが教えてくれた通り、常温で保存できる一部の製品を除き、冷蔵庫で賞味期限内に使いきりましょう。最近は100ほどのミニサイズもあるため、普段あまり油を使わない人にもおすすめです。
油はよく使うからこそ、おいしく最後まで使いきりたいと思う人も多いかもしれません。キッコーマンの回答を参考に、使う油に合った保存方法を選びましょう。
[文・構成/grape編集部]