ダイハツ工業の認証試験を巡る不正問題で、ダイハツは親会社のトヨタ自動車と共同で会見を開き、経営体制の変更を明らかにしました。
ダイハツを巡っては国の認証試験の不正問題を受け、去年12月から国内4つの自動車工場ですべての車種の生産を停止していました。ダイハツは再発防止策をまとめ、12日から国の基準に適合していることが確認された一部の車種に限り約1か月半ぶりに生産を再開しました。
ダイハツ工業 新社長にトヨタ中南米本部長の井上雅宏氏 会長の…の画像はこちら >>
ダイハツが親会社のトヨタ自動車と開いた会見では、3月1日付けでダイハツ会長のポストを廃止し、トヨタ中南米本部長を務める井上雅宏氏を新社長とし、トヨタ自動車九州の副社長を務める桑田正規氏を副社長とすることを明らかにしました。
井上新社長は「現場の声・困りごとを吸い上げきれず課題を残したまま業務を遂行させたことが不正の原因」などとして「自分が現場に出向き本音の話を伺うことから始めたい」と力を込めました。
また、トヨタの佐藤恒治社長は「ダイハツを軽乗用車に軸を置いた会社と定め、海外事業については企画・開発・生産をトヨタからの委託に変更する方向で検討を進める」と明らかにしました。