結局ロシア軍はどれだけ戦車を失ったのか 戦時下の生産能力は? 英国防省が分析

大打撃を受けたことは間違いないようです。
イギリス国防省は2024年1月29日(月)、ウクライナ紛争の戦況分析を更新。ロシア地上軍がウクライナへの全面侵攻を開始した2022年2月24日から2024年1月25日にかけて、戦闘で約2600台の主力戦車、4900台の装甲戦闘車両を失った可能性があると発表しました。
結局ロシア軍はどれだけ戦車を失ったのか 戦時下の生産能力は?…の画像はこちら >>ロシアの最新戦車のひとつ「T-90M」(画像:ウラルヴァゴンザヴォート)。
イギリス国防省によると、2023年にロシア地上軍が失った車両は、2022年よりも約40%減少した可能性があるとのこと。装甲車両の損耗率が減った理由として、2023年はかなりの間、ロシア地上軍が攻勢よりも守勢に回っていたことなどをあげています。ウクライナ軍の反攻への対応を迫られたことや、戦況が膠着して陣地戦となり、戦車を使った攻勢が減ったことが損失の減少に影響しているとみられます。 ただ、ロシア地上軍は2023年10月初旬以降、ウクライナ東部で攻勢を強めています。これに伴い、ロシア軍の装甲車両の損失が再び増加したそう。最大で365両の主力戦車と700両の装甲車両を喪失したものの、わずかな領土しか獲得できなかったとしています。 イギリス国防省は、ロシアが月に少なくとも100両の主力戦車を生産できると分析。戦場での損失を補い、依然として攻勢活動を継続する能力を保持しているとしています。

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