コンビニのセルフコーヒーでレギュラーサイズ(110円)のカップを購入したのにラージサイズ(180円)のコーヒーを注いだ高砂市立中学校の男性校長(59)を兵庫県教育委員会は1月30日、「教育公務員としてふさわしくない著しい非行」として懲戒免職処分にした。
教育委員会によると、校長は昨年12月の昼休みにコンビニを訪れた際、異なる分量を注いで店を出たため、店員が声をかけ警察に通報した。県警高砂署が窃盗容疑で捜査し不起訴処分となっている。
校長は教育委員会の聞き取りに対し、過去に計7回、同様の手口で盗んだことを認め、「初めは誤って多く注いでしまったが容器からあふれず店員の指摘もなかったので、いけないことと認識しながらも繰り返してしまった」と説明し、「心の底から申し訳なく思っている」と話しているという。
このニュースが30日に報じられると、Xでは「懲戒免職」がトレンド入り。同時に「裏金議員」も政治のトレンドにあったのだが、この二つの事件の差に驚く人も多かったようだ。
「29日の衆議院予算委では野党が裏金問題を厳しく追及しましたが、岸田首相は自民党内の”裏金議員”の人数も答えられず、自民党全議員の調査や裏金議員の一覧表を求められても歯切れの悪い答弁でした。また裏金の使い道を問われても『実態を確認する』とまともに答えられず。
改めて野党4党は30日、“裏金議員リスト”の提出を自民党に求めました。そもそも1月4日に政治刷新本部の立ち上げを発表してから1ヶ月近く経つのに、まともに調査すらしていないことが露呈しました」(全国紙政治部記者)
3000万円以下の収支報告書の不記載が発覚している議員は、2728万円を「事務所の引き出しで保管した」という萩生田光一前政調会長(60)や、28日に2403万円の不記載をホームページ上で報告した山谷えり子元国家公安委員長(73)。他にも橋本聖子元オリパラ担当大臣は2057万円を、二階俊博元幹事(84)も1768万円の不記載を訂正している。
岸田首相は同委員会で、安倍派で30人以上、二階派で7人が政治資金収支報告書の訂正をしたことを明らかにしている。
「収支報告書に3059万円の虚偽記載で元会計責任者が略式起訴されている岸田派の会長を務めた岸田首相は、不記載の3059万円については訂正できたとして、”全額残ってるから裏金ではない”と強調しました。
裏金問題の全容解明をする姿勢も見せず、発覚してから訂正すればなかったことになり、使ってなければ裏金じゃないと言ってみたり、そもそも3000万円以下は不起訴という謎ルール。庶民だけは厳罰で、自民党議員だけは無罪放免では不公平に感じるのも無理はないでしょう」(前出の記者)
学校長の懲戒免職の記事に対して、Xでは自民党議員への不満が噴出した。
《コーヒーのレギュラー注文ちょろまかし 70円で懲戒免職 裏金議員の大半はお咎めなし》《国会議員と比べてバランス悪すぎるやろ》《コーヒー、一杯で70円浮かすと校長は懲戒免職。裏金3000万円議員は国会でヘラヘラできる日本すごい》《コーヒー校長が懲戒免職になっちゃいました なぜ国会議員は辞めさせられない?おかしすぎる》