東京都心 スギ花粉の飛散開始が迫る 「花粉の飛散開始日」とは…の画像はこちら >>
今日31日、東京都心は最高気温が14.1℃まで上がり、3月中旬並みでした。春を先取りした暖かさとなり、気になるのが「花粉」。都内では1月上旬から微量のスギ花粉が観測され始めています。明日から2月がスタート。いよいよスギ花粉の飛散開始が迫りますが、花粉の飛散開始とは?
東京都内で微量の花粉を観測
今日31日、最高気温は全国的に平年を上回り、この時期としては暖かくなりました。東京都心は最高気温が14.1℃まで上がり、3月中旬並みとなりました。写真は今日31日午後、横浜市磯子区の様子ですが、暖かな日差しの下、スギの木に花粉の花芽が順調に育っている様子が分かります。春を先取りした暖かさとなり、気になるのが「花粉」。東京都保険医療局のデータによりますと、東京都内では1月上旬から微量のスギ花粉があちらこちらで観測され始めており、1月4日以降の、スギ・ヒノキ花粉合計の累積値は、1平方センチメートルあたり、青梅市で3.1個、八王子市で3.0個、千代田区では、0.6個など微量の花粉が観測されています。※千代田、杉並、北、大田は1月22日まで、葛飾は1月24日まで、八王子や多摩、町田、立川、府中、小平は1月30日までの値。
花粉の飛散開始日とは
明日から2月がスタート。いよいよスギの「花粉の飛散開始日」が迫ります。「花粉の飛散開始日」とは、スギの花の開花日ではありません。1月以降、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を、2日連続して観測した最初の日を、その観測地点の「花粉の飛散開始日」としています。上の図にある花粉飛散開始例の3日目や6日目のように、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を観測しても連続していなければ飛散開始とはなりません。この場合、2日連続して観測した最初の日である9日目が「飛散開始日」となります。そのため、「花粉の飛散開始日」よりも前でも、気温の高い日などは、1平方センチメートルあたり1個未満という少量の花粉が飛び始めていることもあります。敏感な方は、わずかな花粉でも、症状がでることがありますので、注意が必要です。「花粉の飛散開始日」前だから、と油断しないで、早めに対策を、心がけてください。
花粉の飛び始め 例年より早まる傾向
この先も気温が高めで推移するため、花粉の飛散開始日は、例年並みか例年よりもやや早くなる所が多いでしょう。九州から関東は2月上旬から中旬並みで、今週末から来週にかけて、いつ飛散開始日の発表があってもおかしくない状況です。関東では花粉のピーク時期は2月下旬ですが、気温の状況などによっては2月中旬に早まる可能性もあるでしょう。
昨年より少ないが「例年並みか多い」 早めの対策を
昨年2023年、日本気象協会が観測した東京都千代田区の花粉飛散量は、過去10年で3番目に多くなりました。今年2024年の花粉飛散量は、九州から東北南部にかけて、昨年より少ない所がほとんどとなる見込みですが、例年比でみると例年並みか例年よりやや多い傾向です。花粉症の症状の出る方は、早めに薬を処方してもらったり、マスクや眼鏡で花粉の侵入を防ぐなど、花粉の飛散開始前から対策を行うと良さそうです。