東京ディズニーランドとシーを運営するオリエンタルランド(OLC、浦安市)は30日、2023年4~12月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比32・8%増の4662億7600万円、純利益は同66・2%増の998億3100万円の増収増益で、いずれも過去最高だった。開園40周年イベントの効果で入園者数と1人当たりの売上高がともに増加。第3四半期としては2年連続の黒字とした。
OLCによると、主力のテーマパーク事業の売上高は同35・1%増の3878億円。海外の入園者の増加が続き、待ち時間なしで人気アトラクションを楽しめる有料の「ディズニー・プレミアアクセス」の利用のほか、40周年の関連商品や飲食メニューの販売も好調だった。
4月にアルバイトを含む全従業員を対象に平均7%の大幅賃上げを実施したことで人件費は増えたものの、売上高の増加で「(増加分は)吸収できている」(担当者)とした。
ホテル事業の売上高は同22・0%増の668億円。客室稼働率は99・1%とほぼ満室の状態を維持し、単価も上昇した。
モノレール、イクスピアリなどを合わせた「その他の事業」も乗降客数、不動産賃料収入が増加し、売上高は同26・8%増の116億円だった。
担当者は「40周年イベントの好評による増収増益」と説明。今年1~3月の見通しは、時期的な天候リスクもあるとして「慎重に見ていきたい」と話した。
24年3月期連結業績予想は、売上高が5946億円、純利益が1051億円と据え置いた。