皆さんは、食品用ラップフィルムのパッケージに付いている凹凸の『W』マークの意味を知っていますか。
食品用ラップフィルムをはじめ、さまざまな家庭日用品を開発・販売している旭化成ホームプロダクツ株式会社の公式ページにて、『サランラップ』のパッケージに付いている凹凸の意味について紹介しています。
旭化成ホームプロダクツ株式会社の公式ページでは「凹凸のWマークは何か」の質問に対して以下のように回答しています。
Q.パッケージに付いている凹凸の“W”マークは何ですか?
A.目の不自由な方が指で商品を識別できるようにするためのシンボルマークです(点字ではありません)。このマークは食品包装用ラップ業界で構成する『家庭用ラップ技術連絡会』で定めたシンボルマークです。
旭化成ホームプロダクツ株式会社 ーより引用
英語の「Wrap(ラップ)」の頭文字「W」を意味しており、このシンボルマークの付いたラップは、1998年に初めて販売されました。
食品用ラップフィルムに付いている「W」マークのほかにも、私たちの周りには、さまざまなバリアフリー製品があります。
アルミホイルの箱には、点字で「アルミホイル」と表記されています。この点字表記は、ラップやクッキングペーパーなどの類似した箱とアルミホイルの箱とを、指を使って識別できるようにしたものです。
シャンプーの容器の側面、もしくはポンプの頭部には、凹凸のきざみ(触覚記号)が付いています。このきざみは、シャンプーの容器を指で識別するためのものであり、リンス(またはコンディショナー)にはきざみが付いていません。
また、シャンプー・リンスの識別記号の表示が普及した後、ボディソープにもライン状の触覚記号が表示されるようになりました。
牛乳パックには、頭頂部にくぼみがあるものがあります。目の不自由な人でも、牛乳パックと認識できるようにするためのものです。また、このくぼみは必ず牛乳パックの後ろ側に付いているため、開け口の判別にも役立ちます。
このほかにも、たくさんのバリアフリー製品があります。商品を購入する際は、ぜひパッケージの表示にも注目してみてください。
[文・構成/grape編集部]