パック詰めにされた生クリームを開封した時、中身が固まっていることがあります。なぜそうなってしまうのか、このまま食べても大丈夫なのか…。乳製品なだけに、「悪くなっているのかも」と心配になる人も多いでしょう。
開封していないにもかかわらず、なぜ生クリームが固まってしまうのか。乳製品メーカーである雪印メグミルクの公式ウェブサイト情報から分かりやすく解説します。
まずは生クリームが固まる理由について理解しましょう。
生クリームは大変デリケートな食品です。流通過程での振動や衝撃、温度上昇によって固まる場合があります。ご家庭で保存していただく場合にも、冷蔵庫の冷気の噴出し口付近や、ドアポケットに保存されますと、凍結したり、ドアの振動で固まる場合があります。 におい、味(苦味や酸味)などに問題がなければ、お料理用としてご利用いただけます。
雪印メグミルク ーより引用
雪印メグミルクによると、生クリームが固まるのは、衝撃・振動・温度上昇が原因とのことです。
自宅で保管していた生クリームが固まっていた場合で多いのが、「生クリームをドアポケットにて保管していた」というケースです。扉を開閉するたびに温度変化が起き、さらに振動や衝撃が加わります。トラブルを避けるためには、ドアポケット以外で保存するのがおすすめです。
固まってしまった生クリーム。口にしても大丈夫か悩みがちですが、雪印メグミルクによると「匂いや味などに問題がなければ、お料理用としてご利用いただけます」とのこと。クリーム煮やポタージュスープ、シチューにオムレツ、キッシュなど、幅広く活用できるでしょう。
生クリームが固まった原因が温度上昇である場合、風味が変わっていたり腐敗していたりする可能性があります。匂いがいつもと違っていたり、苦味や酸味を感じたりする場合は、そのまま処分してください。
ちなみに、生クリームは冷凍によって固まってしまうこともあります。この場合、凍結した段階で生クリームは変質し、解凍しても元の状態には戻りません。ホイップして使うことはできないため、こちらの場合もお料理用として活用するのがおすすめです。
「まだ開封していない生クリームが固まる」という事態は、決して珍しいものではありません。なぜ固まったのか、味や匂いに変化がないかを確認したうえで、上手に活用してみてください。
雪印メグミルクの情報も参考にしつつ、冷蔵庫内のどこで保管するのがベストなのか、検討してみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]