祖父母の家へ遊びに行くのが好きな子どもだった。お菓子をたくさんくれるし、おもちゃも買ってくれる。おなかいっぱいになり、遊び疲れると、難しそうな本がたくさん並ぶ本棚を眺める。1冊だけ、子どもの興味を引いた本があった。それが黒柳徹子の自叙伝「窓ぎわのトットちゃん」だった。 自由な振る舞いで、「当たり前」に縛られないトットちゃんは痛快だった。映画化されたことにより、カラーで鮮明に映し出されるトットちゃんから見た世界は、美しくキラキラと輝いている。 トットちゃんが通うトモエ学園のサポートも素晴らしく、今なお、児童教育の参考にされているのも納得だ。子どもが満足するまで耳を傾け、気が済むまで遊びに付き合う。子供の行動に対して、真っ先にリスクを考えない。大人が責任を持つからこそ、子どもが自由の恩恵を享受できるのだ。(スターシアターズ・玉城愛鈴)◇シネマQ、ライカムで上映中【スターシアターズ・玉城愛鈴の映画コレ見た?】窓ぎわのトット…の画像はこちら >>