(矢野司 記者)「こちらのような従来の横断歩道は白線の間隔は45センチになっています」私たちが普段、目にする横断歩道の幅は45センチ。
横断歩道の白線の間隔45→90㎝に? 塗り直しのコスト削減も…の画像はこちら >>
そして先月、生まれ変わった新しい横断歩道は。
CBC
(矢野司 記者)「新しく塗りなおされたこちらの横断歩道は、白線と白線の間隔が90センチと従来より長くなっています」白線の間隔は国の基準でこれまで「45センチから50センチ」と決められていましたが、去年7月からほぼ倍となる90センチまで広げることができるようになったのです。
CBC
愛知県警にそのワケを聞くと…(愛知県警交通規制課 橋本博史次長)「横断歩道の設置管理する上で、コスト削減につながる。車のタイヤが白線を踏まないので、摩耗に対する耐久性が高くなる」
CBC
交通量の違いで横断歩道の「すり減り方」も違ってきますが、比較的交通量の多い道路だと横断歩道は2年から3年で塗り直しが必要と言われているということです。愛知県では2022年時点でおよそ8万4000本の横断歩道がありますが、昨年度一年間で塗り直しにかかった費用はおよそ11億3200万円。白線の間隔を広げることで費用削減が望めます。
CBC
現在、東海地方の横断歩道では名古屋市の2か所と犬山市の1か所で白線の間隔が拡大されています。全国では愛知を含め宮城・福島など6県で間隔を広げる作業を実施。しかしきのう行われた横断歩道体験会では、目の不自由な人からこんな感想が…(視覚障害者)「(白線の感覚の広さは)実際に歩いてみて違和感はなかった」「顔を上げていると割と見えるんですけど、真下を向いていると白線のない部分がすごく広いので、ここは横断歩道なのかと心配になった」
CBC
塗料の凹凸を足で感じたり、白色と黒色の間隔で長さを予測している目の不自由な人にとっては「横断歩道を認識しづらくなる」という意見も。そのため、警察庁は間隔を広げる対象を、音で信号を知らせる装置と、誘導ブロックが設置された横断歩道に限り作業を進めていく方針です。
CBC