豪雪地帯の特産品“雪下にんじん”の収穫が間近に迫り、生産者による試し掘りが新潟県十日町市で行われました。果たして今年の出来はどうだったのでしょうか。
【記者リポート】
「辺り一面雪で真っ白ですが、この下にキレイなオレンジ色の雪下にんじんが埋まっています」
3月7日、十日町市のほ場で行われていたのは、雪の下で甘みを蓄えた豪雪地帯の特産品・雪下にんじんの試し掘りです。
その収穫作業に記者も参加!まずは土が見えるまで雪をスコップで掘り進めますが、生産者などを苦しめたのは3mを超える積雪です。
【生産者】
「あ~、腰が痛い!」
やっとの思いで見えてきた土を掘り起こすと…
【生産者】
「お~!出てきた!」
大人7人で30分ほどの時間をかけ、ようやく雪下にんじんが収穫できました。
今年の出来を確かめるために行われた試し掘り作業ですが。その出来を生産者に聞いてみると…
【生産者 桑原勇さん】
「(Q.今年の出来は?)良い!素晴らしい。食感が秋のものとは全然違う。この食感は雪下じゃないと出ない」
【記者リポート】
「掘って洗って、そのまま食べられるそうなので、いただきます!フルーツのようにみずみずしく甘いです。雪下ということもあり、とても冷たいですが、ニンジン特有のえぐみなどもなくおいしいです」
収穫作業は大変になりますが、多くの雪が降ったことでおいしく仕上がり、収穫量も去年より80tほど多くなる見込みです。
【生産者 桑原勇さん】
「雪がいっぱいで大変だけど、ほかの雪下にんじんとは一線を画したいなという思いで頑張っている」
【JA魚沼 営農部 伊藤駿さん】
「農家の皆さんが苦労して作っているので、そこの部分を知って、味わっていただければ」
十日町市の雪下にんじんは3月下旬に収穫が始まり、4月から店頭に並ぶということです。