愛知県大府市にある全国最大級の農畜産物直売所「JAあぐりタウン げんきの郷」。きょう午前9時のオープンを前に行列が…。
「産直」に行列 5キロ・3000円台の米は2時間で売り切れ …の画像はこちら >>
米に野菜に何もかもが高値で推移する今、「げんきの郷」に集まる皆さんは何を求めて?(買い物客)「1週間に1回。都会のスーパーはキャベツ4分の1(カット)で売っている。2~3回切ったら終わっちゃう。ここなら1玉買う。孫にせっせと運んでいる」「モーニングのサラダ。喫茶店で使う。キャベツとキュウリはいい、安い。みんな(値段)上がっちゃってる、2~3割は…」
旬の地元食材が揃うのが「げんきの郷」の売り!産直の野菜や果物は特に人気ですが、けさ知多半島産の大根を届けに来た農家の男性は…。(ダイコン農家)「俺は売れる値段で売っている。売れないと困るので」名古屋市内ではいま1本200円ほどするダイコンがスーパーに並んでいますが、このダイコンは1本が140円。規格外ということで値段をおさえて販売するということでした。
野菜のプロである「げんきの郷」の浅田副店長は野菜全般の値段について。(JAあぐりタウン げんきの郷 浅田貴仁 副店長)「キャベツやハクサイを中心に値段は高め。それに付随してダイコンとかブロッコリーも例年に比べ高め」
一方、こちらは1袋に5個ほど入った新タマネギ。けさの値段は1袋300円でした。(タマネギ農家)「(Q:これから1か月の値段は?)下がります。市場でも下がっている。買い時になりそう」先月初旬から出荷が始まっている新タマネギ。ことしは雨が少なく、出荷が遅れていましたが…。
(JAあぐりタウン げんきの郷 浅田貴仁 副店長)「タマネギは、よくできていると聞いているので、新タマネギとかは今からどんどん出てくると思う」今後さらに出荷は順調に増えると見られ、値段も落ち着いてくるのは間違いなさそうです。
こうした中で、けさ「げんきの郷」で大勢の買い物客でにぎわっていたのはイチゴの売り場でした。寒波襲来など冷え込んだ影響でイチゴは全国的に高値となっていましたが、寒さが緩み、ようやく回復傾向に。(JAあぐりタウン げんきの郷 浅田貴仁 副店長)「メインでたくさん出荷する方もいるので、売り場も広めにとっている」
このイチゴは知多産の「あきひめ」ワンパックが740円です。(JAあぐりタウン げんきの郷 浅田貴仁 副店長)「(全体的に)1パックあたり(値段が)50円くらい落ちた」
では浅田副店長が今おすすめと言うのが…。
(JAあぐりタウン げんきの郷 浅田貴仁 副店長)「暖かくなってくると収穫量が増えてくる。菜花とかホウレンソウとか葉物類は落ち着いてくるかもしれない」何もかもが値上がりする中、菜花は1束が218円。例年と変わらない値段で販売しているとのことでした。
そして、値段をおさえておきたいのは、やっぱり米。(買い物客)「米がないと困る、主食なので。(値段の)チェックはしている。(5キロで)4000円は本当は出したくない」去年は全国的に店頭で5キロ・約2000円だった米が、いまや4000円前後で並ぶことも珍しくありませんが、「げんきの郷」では、けさ愛知県産の米が5キロ・3100円や3500円で販売されていて開店2時間で売り切れました。
今月10日にはご存じのように政府備蓄米の放出が開始となりますが…。(JAあぐりタウン げんきの郷 浅田貴仁 副店長)「(米の価格は)落ち着いてこないと思う。まだ、ちょっと高値で続いていく。ことしの米が取れるまでは、まだ(高値が)続いていく気はする」