ベトナムに渡航歴があり、関西空港を使って帰国した愛知県春日井市に住む20代の女性が2月22日、はしかに感染していることが判明しました。女性は発熱や発疹、せきなどの症状が出ていて入院しました。 さらに、同じ便で帰国した名古屋市に住む20代の知人の女性も、はしかに感染していることが3月1日に確認されました。
「はしか」感染力はインフルの10倍 34歳がワクチン接種の分…の画像はこちら >>
では、「はしか」とは一体どんな病気なのか。日本国内においてはWHOが2015年に「排除状態」と認定しました。海外から持ち込まれる病で国内での流行が長年なく、「はしか」はもう日本に存在していないと。
症状は、最初は発熱、咳などの症状が出て、次に口の中に白い斑点ができる熱がぶり返して高熱になって、最終的に全身に発疹が広がっていくということなんです。風邪との見分けポイントは、口の中に白い斑点ができるかどうかというところかもしれません。
感染経路で言うと、飛沫感染、接触感染だけではなくて厄介なのが空気感染もあるため、マスクでは予防できないんです。
このように「はしか」は、感染力が非常に強いのが特徴です。例えばインフルエンザと比べてみます。インフルエンザの感染者が集団の中に1人いると、周りの1~2人に感染させるぐらいの力なんです。それが、「はしか」は、1人感染者がいた場合は10倍の感染力、12~18人に感染させてしまうため、早期にウイルスを封じ込める必要があるんです。
CBC
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厚労省はワクチン接種について、2回打てば99%以上の人に免疫がつくと説明していますが、接種回数は世代によって少し異なります。1990年の4月2日以降に生まれた人は2回打っていますが、それ以前の人、34歳が分岐点になるんですが、1回接種か未接種になります。
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てらだアレルギー こどもクリニックの寺田明彦院長は、抗体が弱まっているおそれもあるので、海外に行く人は追加接種を進めています。
ちなみにワクチン接種費用は医療機関によって異なりますが、大体1万円ぐらいだということです。