患者数は去年の19倍…激しい咳が続く“百日咳”に注意!乳児が重症化すると命の危険も ワクチンや手洗い・うがいで予防を

全国だけでなく県内でも患者数が増えている『百日咳』。激しい咳が長く続く感染症で、重症化すると嘔吐や肋骨を折ることもあると言います。注意点を医師に聞きました。

【こばやし内科クリニック 小林義昭 院長】
「いま注意したほうが良い感染症としては、強い咳を起こす百日咳など」

『百日咳』とは百日咳菌によって引き起こされる感染症で、風邪のような症状で始まり、次第に咳が激しくなると言います。

【こばやし内科クリニック 小林義昭 院長】
「咳をしていて、コンコン・ヒューという感じの強さ。吐きそうなくらい強い咳をする。だいたい3カ月くらい、何もしなければ、その症状が続くという意味合い」

重症化すると、おう吐や肋骨を折るケースがあるほか、乳児が感染した場合は、まれに命の危険もあるという百日咳。

県内の届出数は去年1年間で127件でしたが、今年は現時点ですでに57件となっていて、去年の同じ時期と比べると14倍に。全国でも19倍となっています。

新潟市中央区にあるこばやし内科クリニックでも去年11月以降、患者数が増えていると言います。

【こばやし内科クリニック 小林義昭 院長】
「当院のデータだが、10代~50代までそれぞれ発症しているが、特に30代が多い。ここが増えている理由は、皆さん小さい頃に百日咳のワクチンを打っているが、大人になるとその効力が下がってきて、それでかかりやすいんだと思う。予防としては、百日咳ワクチンを打つ」

そのほか、手洗い・うがいなどの基本的な対策が有効だとしていますが、咳やくしゃみなどの飛沫によって感染してしまうため、小林院長は「症状が見られた場合は、病院で検査をしてほしい」と呼びかけています。

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