丸の内でまた不発弾見つかる「空襲すさまじかった」「地下掘っていない所はたくさん出るのではないか」名古屋・中区

名古屋市の都心部で、また不発弾が見つかりました。これまでにも周辺で不発弾が相次いで見つかっている場所で、近所の人からは不安の声が聞かれました。
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白昼、名古屋市内のオフィス街に現れた自衛隊員たち。現場には規制線が張り巡らされています。名古屋市によりますと24日午後4時ごろ、中区丸の内の工事現場で作業員が不発弾とみられるものを見つけ、警察に通報しました。
CBC
その後、自衛隊が行った調査で直径36センチ・長さ1.2メートルのアメリカ製の焼夷弾と判明しました。現場は地下鉄丸の内駅から東へ400メートルほど離れたオフィス街の一角。
近所に住む人は…。(近所の人)「私のおばあさんや叔母さんも大空襲の時に亡くなった。地下を掘っていないような所は、たくさん出てくるのではないか」「隣りも2つ出た。これで3つ目。うちの周りから出るのでびっくり」
CBC
実は今回、不発弾が見つかった場所から目と鼻の先ほどの距離の場所でも、今月14日と去年10月に相次いで不発弾が見つかっていました。これまでに見つかった不発弾は、起爆装置にあたる「信管」が保護されていて、直接強い衝撃をあたえない限り、爆発の危険は低いということですが、過去には事故につながったケースも。去年10月、宮崎空港の滑走路で不発弾が爆発、この影響で滑走路が11時間余りにわたって閉鎖され、80便以上が欠航しました。
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戦後80年の今も消えない、戦争の爪痕に名古屋市の広沢市長は…。(名古屋市 広沢一郎 市長)「これだけ立て続けに出るというのは率直に言って『驚き』。まだ埋まっていたのか。名古屋の空襲はすさまじかったと改めて感じる」
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名古屋市は、きょう警察や自衛隊などと対策本部会議を開き、まず今月14日に見つかった不発弾について、来月20日に撤去することを決定しました。撤去当日は現場から半径約200メートル内の住民らに避難を求めるほか、道路規制などを行う予定で、今回見つかった不発弾についても「関係機関と協力して速やかに撤去する」としています。

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