「思いは分かっちゃダメでしょ」…「モーニングショー」玉川徹氏「維新」兵庫県議「データ提供問題」を巡る吉村洋文代表「発言」に疑問

テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は24日、斎藤元彦・兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、昨年の知事選期間中に文書作成者の私的情報を政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏に提供するなどした日本維新の会所属の岸口実県議、増山誠県議、白井孝明県議が23日、神戸市内で記者会見したことを報じた。
岸口氏は文書問題調査特別委員会(百条委)の元副委員長。増山氏は元委員。3人とも漏えいを事実上認めて謝罪し、情報が事実か分からないまま文書で渡したと説明した。岸口氏は昨年11月1日、告発者の私的情報文書を立花氏に渡す場に同席。文書には今年1月に亡くなった竹内英明元県議らが文書問題の「黒幕」だと批判する内容も含まれていた。斎藤氏を応援する目的で11月の知事選に立候補した立花氏は、受け取った情報をネット上で公開した。
増山氏は23日の会見で、離党届を提出したと説明。議員辞職は「有権者の声を聞いて判断したい」とした。他2人は今後判断するとした。
スタジオでは、立花氏に情報を提供した理由を増山氏の「非常に発信力のある方なので立花氏に伝えることで県民の皆さんが事実を知ることができるのではないかと思った。私は今でも立花氏がデマを言っていたとは認識していない」、岸口氏の「お付き合いのある方から誘われたので会いにいった。斎藤氏の再選を願って面会したのではない」、北口氏の「(テレビや新聞の報道について)正しく報道されていないと思った」との発言を紹介した。
また、番組ではこの問題を巡り20日に維新の吉村洋文代表が「してはならないことだと思う。相手方は他党の党首。思いは分かるが、ルール違反だ」と述べたことも伝えた。
コメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、3人の情報漏えいに疑問を投げかけた上で「自分たちの利益のためだったら不確かな情報であれ、プライバシーであれ、選挙に悪影響が出ないために秘密にする情報であれ、そういうふうなものをわざわざあえて立花さんを使って流布させたっていうふうなことじゃないですか?そういうふうな議員が集まっている政党ですか?維新は?と維新は見られると思う」と指摘した。
そして、吉村代表が「思いは分かる」と述べたことに「いや、思いは分かっちゃダメでしょ、それ。そもそもやったこともどうかと思いますけど、不確かなものであれ、何であれ、選挙に有利になるんだったら流すっていう思いはいいんですか?じゃぁ。ちょっとボクはおかしいと思いますね」と指摘していた。

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