24日昼間も大阪・福岡など真冬の寒さ 強烈寒波の影響は25日…の画像はこちら >>
24日(月・振替休日)15時までの最高気温は、新潟・大阪・広島・福岡などでは、2月下旬にもかかわらず、真冬並みでした。この強烈寒波の影響は、25日(火)朝まで続くため、路面の凍結に注意が必要です。週末は気温がグングン上がって、春へと近づくため、積雪の多い所では、雪崩にご注意ください。
2月下旬なのに 最高気温「真冬並み」が続出
2月も下旬で、いつもの年なら、少しずつ冬から春へと季節が移る時期です。ただ、先週から、強烈寒波が列島に押し寄せているため、24日(月・振替休日)の日中も、広い範囲で、空気が冷たくなりました。15時までの最高気温は、新潟で4.6℃、大阪で5.8℃、広島で7.1℃、福岡で6.7℃と、いずれも真冬並みで、昼間も寒さが厳しくなりました。東京都心は10.8℃と、2月中旬並みでした。ただ、北風が強まり、気温の数字よりも寒く感じられた方が多かったと思います。
強烈寒波の影響 25日(火)朝まで
今回の強烈寒波の影響は、25日(火)朝まで残るでしょう。最低気温は、西日本でも氷点下の所が多く、鹿児島は氷点下1℃、高知と広島は氷点下3℃の予想です。内陸部ではもっと冷え込む所もあるでしょう。氷点下4℃まで気温が下がると、水道管が凍結する目安と言われていますので、注意が必要です。また、福岡・名古屋・金沢は0℃まで下がるでしょう。金沢では24日(月・振替休日)15時現在、積雪が21センチと、平年の7倍になっています。路面の凍結に、注意が必要です。ただ、25日(火)の日中は、強烈寒波が次第に北上するでしょう。最高気温は、北海道では5℃くらい、東北や北陸は10℃くらいの所が多い見込みです。関東から九州は13℃前後の所が多いでしょう。広島・福岡では8日ぶりに、10℃以上の予想です。昼間は、日差しの暖かさを感じられる見込みです。
週末 春の暖かさへ
週末にかけては、広い範囲でどんどん暖かくなるでしょう。最高気温は、関東から西では、週の中頃から15℃以上の所が増える見込みです。3月のスタートである1日(土)は、東京・福岡で20℃と4月中旬並みまで上がるでしょう。一気に春本番の陽気になり、2日(日)も暖かさが続きそうです。北陸・東北・北海道でも、週末にかけて気温がグングン上がるでしょう。新潟は、27日(木)以降、10℃以上の日が続きそうです。仙台は28日(金)と3月1日(土)は15℃と、4月中旬並みの暖かさでしょう。札幌でも、28日(金)は9℃まで上がる見込みです。ただ、この暖かさで、積雪の多い所では雪どけが進むため、融雪災害の危険度が高まるおそれがあります。雪崩・屋根から落ちる雪などに、十分お気をつけください。
急な雪解け 注意点は?
暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。